スポンサーサイト

--.--.--.--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

対話218 立花 隆 『「知」のソフトウェア』

2009.09.29.23:32




個人的読みやすさ:A (前半部分は現代ではいらないとも言える)
読書時間:1時間


結構古典的存在ともいえる、立花隆による情報処理技術の参考書。
この本を読んでつくづく思うのは、僕の読み方は彼の読みかたによく似ているということだ。
目的を持つことにしてもそうだけど、情報を抜き出すという点をとても重視している。
僕がこういう読みかたをし始めたのはフォトリーディングをかじってからくらいだけど、特にそういうパッケージに触れたことがなくても文章を大量に処理しなければならない人はそういう読みかたに行き着くのだとわかっただけでも安心感のようなものを手に入れることが出来た。

特に僕がハイライトを当てたいのが、文章中でも強く言われていた「自分なりの方法論を確立する」ということ。
そのためには結構なインプットを入れることが必要になるのだけど、僕も立花隆と同じく

一冊の入門書を三回読むより三冊の入門書を一回ずつ読んだほうが三倍は役に立つ(p.98)


という立場を取っているため、そのためにもこういう情報処理能力というのは有効なのだと思う。

情報処理能力という点で参考になったのが、分類をすることの大切さである。
現在の僕のブログの読書メモ分類は実に簡潔であっけないものであるが、氏によれば分類することはひとつの生産なのである。
そしてそれは独特であったほうが面白く、人を観察するときも二分法的な視点が役に立つという。

二分法については、ひとつだけの指標を使う癖がついてしまうと困りものだが(例:イケメンかブサメンか)、複数の指標を用いてそれに自覚的であれば確かに有益な武器にもなりうる。
勿論無意識的にはその程度の作業はこなしてはいるのだろうけど、それを意識的にやることで更なる効果が見込めるような気がする。
自覚的であるということは、筋トレにしてもそうだけど、無意識的にやるよりも大きな効果を生むものである。
スポンサーサイト

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話217 西尾維新 『偽物語(下)』

2009.09.29.23:07





個人的読みやすさ:A (基本的に西尾維新は読みやすい)


2009年9月現時点ではこれが最新作になる西尾維新の化物語シリーズ。
掛け合いは前作ほどはっちゃけて挿入されているわけではないけども、結構最初のほうからアララギくんとかれんちゃんの強烈すぎる絡みが見られるなど、この巻だけでしか味わえないような場面もちょこちょこと見られる。

そして影が薄いといわれまくっているらしいもう一人の妹であるつきひちゃんだけど、これはなかなか運命的なオチというか、アララギ君だからこそ許容できた、というよりは許容して意味があったというべきか。

前作くらいからなんとなくノリがクビキリサイクルとかに似てきたと思ったのは、多分登場人物に繋がりがありまくっていて、それでいてその作品内が完結してしまうという西尾維新お得意の<世界系>的繋がりが露骨に表れていたからだろう。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話216 西尾維新 『偽物語(上)』

2009.09.29.22:49




個人的読みやすさ:A (アニメを見てるから余計?)


この本に納められている話は「かれんビー」という、アララギ君の妹の一人であるかれんちゃんと、かれんちゃんにとりついたスズメバチの話なのだが、既読者には自明であるように大事なのはアララギハーレムの面々とアララギ君との会話のほうである。

前作の『傷物語』はかなりストーリー重視で来ていたが、一方こちらは気持ちいいくらいに掛け合い重視である。その怒涛の掛け合いの前には本作のメインのストーリーなど些細なもので(特にかれんちゃんは)、大事なのは遂に正体を現したなでこ、相変わらずのまよい、ションボリーチェと化したするが達との会話であり、スズメバチがどうしただのは些細な問題なのである。

尤も、別にメインストーリーがダメダメといいたいわけではなく、おそらく真の主役であっただろうひたぎさんとおっさんの邂逅には中ニ臭を感じながらも結構来るものがあった。
そしてその後のアララギくんとひたぎさんの関係を考えると、なんだかこっちもほんわかせずにはいられなくなってきてたまらない。

さすがは中ニの帝王、西尾維新である。あっぱれである。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話215 西尾 維新 『傷物語』

2009.09.29.22:40




個人的読みやすさ:A (ただ2段になっている分読みにくいと感じるときがある)


ついにこの間テレビ版の最終回を迎えた(ウェブではあと3話残っている)『化物語』の続編にして全ての始まり。

この小説の中では主人公のアララギ君がいかにして吸血鬼になり、怪異に出会うようになっていくのかということが描かれている。
時系列的には化物語の前の話なので、アララギ君を囲む愉快なハーレムの方々のほとんどはまだ登場していない。
唯一登場するのがメガネっ娘委員長・羽川くらいなもんだけど、羽川はハーレムの方々の中では比較的おとなしい部類に入る。そんなわけでこの小説はシリーズの中では最も掛け合いよりもストーリー進行に力を入れた作品と言える。

掛け合いが若干少なめなので他の作品に比べると再読する頻度が少ないのは確かだけども、金髪の吸血鬼が何故そうしなければならなかったのか、などの様々な複線もきっちり回収され、西尾維新やるなという感じ。
ひぐらしをやっていたときのような「果たしてこの複線は回収されるのだろうか……っていうかそもそもこれただのミs」などという不安がほとんどないので、逆にこれでよいのだろうかというよくわからない不安感も憶える。あ、念のために言っておくとひぐらしは好きですよー。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

久しぶりのイメスト

2009.09.29.22:30

かなり久しぶりにイメージストリーミングをやってみた。
久しぶりだからどうなるかな、と思ってやってみたところ、最高潮の時ほどのイメージは出てこなかったものの、時々奇妙なものが突然飛び込んできたり、それなりの三次元性をもった映像を出すことが出来るということに気付いた。

8月の3週間合宿のこともいまだにブログには書いていないので9月までには書きたい次第。って気付いたら明日で9月が終わりだった!

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

ついったー始めました

2009.09.27.23:38

諸事情で遂にツイッターに手を出してみました。
ユーザー名image_streamerで検索するとでるのでツイッターをやっている人はよろしくです。

対話214 佐々木 正人 『アフォーダンス入門――知性はどこに生まれるか』

2009.09.27.19:12




個人的読み易さ:C (最初とっつきにくいかと思ったが、存外読みやすい)
読書時間:1時間


アフォーダンスという言葉は以前から耳にしていたけど、結局のところなんじゃらほい?と疑問に思って手にした本。

アフォーダンスをより正確に理解するためにはどうしても体験を通した観察が必要になってくると思われるので僕の理解はまだまだであろうが、考え方としてなるほどと頷かせてくれたと思う。

特に、僕にとってはstimulus-response理論(刺激ー反応理論)の一つの反論としてわかりやすいという点がよかった。
心理学の授業をとっていれば高確率で教わるように、現在stimulus-response理論はかなりの穴がある。それはなんとなくわかっていたのだけど、じゃあ具体的にはどのような?という段階では、僕はまだそれを言葉にまとめることができていなかったのだ。

とかいっても今現在僕にそれができるかどうかは怪しいところもあるのだが、少なくともstimulus-responseを超えた思考の土台を作る程度のところまではいけたのではないかなと思う。

ちなみにこの本によると、僕らがともすれば機械的なものと見なしがちな昆虫やらミミズですらも、stimulus-responseのような理論に基づいて動いているのではなく、思考をしているそうである。ではなにがその行動を決定づけているのかを示しているのがアフォーダンスであるそうだ。

また、著者は最後のほうで僕らがプランをたてても結局それが頓挫する確率が高いこともアフォーダンスの観点から説明している。アフォーダンスの理論によれば僕らが最適解を直進することはあまり自然なことではなく(もちろんその経験が十全にある場合は異なるだろうけど)むしろ生命は試行錯誤の生き物と見なすことができるだろうとのこと。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話213 小山 雅明 『人の心は「色」で動く』

2009.09.26.11:47




個人的読み易さ: A (読み易すぎる気もする)
読書時間:20分


色彩心理学について、ビジネスでどうやったらそれを活用できるかについてまとめられた本。
色彩心理学は高校生の頃に興味があってちょろっと読んだことがある程度だったので、なかなか新鮮な情報&活用が示されていて参考になった。

特に面白いなと思ったのが
①赤の活用
②To doへの使用
③色と空間の関係性

の三点。

①赤の活用
色彩の中でも赤色はかなり日常にダイレクトに効果を及ぼすことが記されている。
赤を見ると基本的に人は興奮するので、赤をどうやって日常に入れていくか、みたいなことを考えるとよさそう。
僕の以前の携帯の色は真っ赤だったのだけど、あれも僕の精神になんらかの影響を及ぼしていたあといえば及ぼしていたのかもしれない。

②To doへの使用
大事で緊急なこと、大事だけど緊急じゃないこと、緊急だけど大事じゃないこと、大事じゃないし緊急じゃないこと、という風に物事を4つのマトリックスで分けるというやり方は割と有名だ。
ただ、僕もそれを何度か試みたものの今一うまくいかずに終わっていたというのが今までの実績だ。

筆者はそれに対して、それぞれを色分けすればよいという風に指摘している。
この4つの中で一番大事なのは大事だけど緊急じゃないこと(何故ならやらないから)なのでそれを赤色に、大事で緊急なことを緑色に、緊急だけど大事じゃないことを青色に、どうでもいいことを白色にするということでより強い印象を加えることが出来るという。

③色と空間の関係性
これらのことは様々な局面で活かすことが出来るように思う。
僕は何かを為すときにその場の雰囲気つくりが非常に大切ということを本当に心から最近理解したのだけど、あまり色には着眼点がいっていなかったので良い着眼点を得ることが出来たと思う。


ハウツー的な文庫ものなので論証とかは特になく、「色と文化は関係しているから断言できない」としながらも一部断言していたりと、その他もろもろなところでアカデミックな文章とはかけ離れていると思うけど、読んでみても罰は当たらない一冊。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話212 日高 敏隆 『動物の行動と社会』

2009.09.24.19:01




個人的読み易さ:C (テーマ的にはやはり映像と共に読み進めたいところ)
読書時間:1時間


今学期の授業で授業している『生命科学』で薦められていた副読本。
読み始めてみると結構授業の流れがこの本の流れに沿っているところが多いように感じられた。
まだまだ授業は始まったばかりだが、授業の内容をざっとおさらいするのにもこの本は適していると思う。

反面、まだ授業で扱っていないところ、自分の中でビジュアル化するのが難しいところは読みにくく感じられた。
これはこの分野に関わらず一般的に言えることだけど、ビジュアル化が難しいと当然理解度も落ちる。
今回の場合、授業で受けている部分と受けていない部分がはっきりしていたので、それが結構如実に表れたのかもしれない。


内容面で僕が一番面白さを感じたのは本書の最後のほう、いわゆる『利己的な遺伝』に関する部分、すなわち配偶システムと家族関係のところである。

配偶システムは基本的に鳥類が一夫一妻、ほ乳類が一夫多妻、魚類が多夫多妻ということでタイプ分けされているらしいが、その中で人間が文化的に何故一夫一妻に納まっているところが多くみられるかなど考察してみると面白い。

また、魅力的な雄や雌はそれだけで子供の世話をあまりしないでもすむようになり、個人としての生存率が上がるという話は人間に適当してみると面白いかもしれない。
別に外見上かっこいい人やきれいな人の子育てが適当になるということもないだろうが、だとしたら動物と魅力的だと思う要素が違うということなのか?
まあ他の動物と人間は複雑さにおいて違うという指摘もあるので、物事はそう単純化できるものでもなさそうだが。


しかしこうしてみると、人間というのは自由度が多いというか、個体としての自由度は別に一般に思われるほど高くないのではないかというのが僕の見解だけど、種族としてみたら様々なパターンがあるなあと思う。

人間を見るひとつの世界観として、エソロジー(動物行動学)はひとつの面白い見方を提供してくれそうだなと感じる。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話211 西尾 維新 『化物語(下)』

2009.09.24.17:44




個人的読み易さ:A (何回読んだかわからない)


西尾維新の化物語のシリーズは、化物語(上)(下)、傷物語、偽物語(上)(下)と2009年9月現在5冊出ている。
その中で、僕がもっとも読み返した回数が多いのがこの化物語(下)だと思う。

その理由は簡単に記してしまうならば神原駿河かわいい、神原駿河萌えというその一言に収束させてしまっても過言ではないのだが、よく考えてみればひたぎさんもなかなかおいしいところを持っていったなあと今更になって思い出す。でもやっぱり今更ひたぎさんの活躍を思い出すということは、僕にとってはこの本は神原駿河のターンと言っても過言ではなかった。

神原駿河!
神原駿河!
神原駿河!
神原駿河!
神原駿河!
神原駿河!

ということで、化物語のあとがたりの神原さん役の方のお話(※メディアプレイヤーが開きます)もとっても面白かったです。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話210 西尾 維新 『化物語(上)』

2009.09.24.17:10




個人的読み易さ:A (掛け合いが多いんでマンガ感覚で読める)


僕が化物語を知ったのはアニメからだった。
普段アニメはほとんどみない、というより中学に上がってからまったく見ないくらいの勢いだった。

そんな僕に何が起きたのかはわからないが、降魔が時だったのだろう。
まあうっかり見てしまったわけである。
そしたら面白かったわけである。
現代美術的な演出もとっても良かったし、キャラの掛け合いも面白かったわけである。
そしたら小説も読みたくなったわけである。
こうして僕と化物語の関係性が始まったわけなのである。

もうアニメも終盤に差し掛かり、小説自体も2010年までは新刊の発売は予定されていないので今更書くことも特にないのだが、この本を読んでいて気付いたのが「西尾維新は結構プロットづくりの基礎を守ってつくっているのだなあ」ということ。

第一話の『ひたぎクラブ』はWHENのところで引っ掛けがあり、
第二話の『まよいマイマイ』ではWHOのところで引っ掛けがあり、
第三話の『するがモンキー』ではWHYのところで引っ掛けがあり、
第四話の『なでこスネイク』ではHOW(MANY)のところで引っ掛けがあり、
第五話の『つばさキャット』では……あれ、特にないか?強いて言うならWHYか。

西尾維新の作品はどれも小気味いい感じで騙す手を入れてくることがとても多いのだけど、
化物語は掛け合い以外のところの構成をかなりシンプルに入れているので読みやすいというのもあるのかな、ということを思った。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話209 P. センゲ, O. シャーマー, J. ジャウォースキー 『出現する未来』

2009.09.24.16:42




個人的読み易さ:B (ダイアローグをベースにしているので多少読み方を変える必要がある)
読書時間:50分


一言で雰囲気を述べるならば、ニューエイジ的思想をもった経営哲学書とでも位置づけられるだろうか。
ただ、これからの経営スタイル、ひいては生活スタイルを考えていくうえで、この類の話は一度通っておいてもバチは当たらないと思う。

本書に出てきた記述の中で特に面白かったのが「優れた経営者はなんらかしらの天啓を受けたという感覚を持ったことが在る人が多い」というもの。
その解釈は人によって宗教だったり宇宙だったり、あるいは大脳辺縁系への刺激だったりするのだろうけど、そういう風に割と一部の成功者をプロトタイプ分けできるというのには興味深い。
そりゃあ天啓があれば頑張るよ、というか、天啓がないと別に頑張らないことが多いよ、とか。
故に優れた経営者になりたければ、なんらかの天啓を受けられそうな機会を多く設けるということはそれほど遠回りではないのかもしれない。

あと、いわゆるニューエイジ的な思想の書物を読んでいつも思わされるのが個人においての体験と、それを他者に伝達することへの危険性である。
この場合の危険性というのは二つの意味があって、ひとつは他者に自分の神秘体験などが否定されることによって以前の力を発揮できなくなること、そしてもうひとつが安易な解釈を生んでしまい、カルト的思想や擬似科学を生み出してしまうことだ。

本書の最後にも、日本の特にネット上でぼこすこに叩かれている江本 勝の「水は答えを知っている」が登場する。
少なくとも現在の科学技術ではこれが怪しいのは結構明確だと思うし、僕自身もこれをテーマに簡単なペーパーを書いたことがある。

しかし、おそらく水が感情を理解するというその世界観自体は、当人にとっては大きな意味を持つことが多いのだ。
そしてその結果、当人に対してはなんらかの作用をもたらすに違いない。
そしてそれでメリットを受けることが出来るのであれば(精神的高揚感でも悟りでも)、それは確かに疑似科学と突きつけるだけでは納得しない人が出てきてもおかしくはないのだろう。

ここのところのバランス感覚をどうするのか?というのがここ最近の僕の悩みでもある。


とりあえず、本書を読んで道教とかも面白そうだなと思ったので、今度はそっちの方向の読書も試していきたい。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話208 小島 寛之 『使える!確率的思考』

2009.09.24.16:24




個人的読み易さ:A (たまに出てくる数学的な要素は非常に分かり易く書かれている)
読書時間:40分


確率というと高校時代に学ぶアレだが、あの時の”確率”が好き出なかった人も好きだった人も、この本は気軽に楽しめて、同時に確率に対しての興味をもたせてくれる内容になっていると思う。

この本を通して特に強く感じたのが、ひとつの指針を持つだけで世のなかの見方はとても変わるのだなということ。
僕は今まで確率的な世界観で物事をあまり見ていなかったということもあって、そのような世界観をもって日常のものに触れている筆者には素直に感心するというか、新しい世界を見せていただいたような気分になる。

この本をもって確率のなんたるかを語れるようになるとか、そういう類の本ではない。
そんなことは大半の読者は望んでいないだろうし、筆者も望んでいないだろう。
この本にはベイズ推定という、数学を学んでない僕みたいな人間からしたら宇宙語にしか見えないキーワードも出てくるけど、筆者が非常にマイルドな口調でざっくり説明してくれるのでなるほどと納得できる。

これを元に世界観に確率というファクターを足していくことで、新たに見えてくるものがあるような気がする。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話207 野口 京子 『性格心理学―自己理解のために』

2009.09.24.16:16




個人的読み易さ:B (網羅的であるが説明が簡潔)
読書時間:30分


2冊目となる性格心理学に関する本。
内容は1冊目に読んだ本と結構重複しているところがあり、比較的つっかえることなく読みすすめられた。
むしろ、こちらのほうが内容がコンパクトにまとまっている印象があるので初見ではこちらのほうが良いかもしれない。

性格心理学について、僕はまだまだ全然わかっていない状態ではあるけども、人間の性格をいかに類型に分けて判断するか、というプロセスはなかなか面白い。
またそれは同時に、自分自身がどういう風にモデルをつくるかということへの示唆を与えてくれているように思う。
たとえばモデル思考(イメージストリーミングのひとつのテクニックで、イメージ上の天才の中に”入る”テクニック)などをするときに、こういうバックグラウンドがあったほうがさらにイメージを具体化することに繋がるのかもしれない。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話206 竜騎士07 『うみねこのなく頃に Episode1(下) 』

2009.09.22.19:03




個人的読みやすさ:A (最も難しいのは彼らの名前)


EP1の後編。
ここからついにメタ世界が現れ始め、『うみねこ』は独特の世界観を作り上げ始めていく。

僕はアニメからうみねこを見始めたのだけど、魔女が実際に現れたときは「えーそれいいのー?」とか思っていたものだった。よく考えてみればそれは1週間前くらいのことだったような気がするけど、人は短期間に認識が随分変わるものだ。今ではなんの不思議もなく受け入れることが出来るようになってしまった。
果たして喜ぶべきなのかどうなのか。

この物語のひとつの主題である、サイエンスとマジックの関係というのは現実世界と照らし合わせてみても本当に興味深い。

読み終わってみると、自分がいかにサイエンスよりもポジションにいるつもりになっているのかということに気付く。
そして同時に、いまだにマジックがこの世のいたるところに存在していることにも気付かされる。
それは黒いローブや、宗教的儀式とは違ったかたちで、この世に成立しているのだと思う。
多分、広告ひとつとって見ても、マジックが働いていたりするのだろう。
そしてそれに対してサイエンスで抗うか否か、という判断がゆだねられているをこれからの時代強く意識するようになっていくに違いない。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話205 竜騎士07 『うみねこのなく頃に Episode1(上)』

2009.09.22.17:00




個人的読みやすさ:A (サウンドノベルなので視覚的にもイメージしやすい)


実際には小説媒体ではなくサウンドノベルのほうをプレイしたので、若干小説を読んでいるときとは違う感覚を味わった。

さて、うみねこである。
なにはともあれうみねこである。

僕は普段あまりゲームをしたりアニメを見たりすることはないのだけど、ここ最近自分の中で妙な流れが続いていて、ついうっかりアニメを見たりラノベを読んだりすることがままある。
んでその流れでうみねこのアニメをうっかり見てしまい、はまり、そしてついに原作に手を出し、信者になるというよくある流れを踏襲しているわけである。

うみねこを読んだことがない相手にこれがどういう物語か説明するのは結構骨が折れるのだけど、とりあえずキャッチコピーである『アンチミステリーvsアンチファンタジー』ということでいいのだと思う。

ただ、僕は自分自身の興味関心がプラシーボ効果だとか、宗教的な儀式だとかに向いている以上、この作品のキーワードである”魔法”というものをことさら興味深く意識して読んでいる。

現代において魔法はほとんどの場合否定されているけど、個人内世界においてそれは成立するものだし、解釈次第では再び相互世界においても魔法を呼び戻すことは出来るのである、と僕は少なくとも信じている。

ただ、現代の場合魔法とかそういうものは基本的に別のレッテルをはられ、否定されることが多い。
だとしたらそれに対抗するための力が必要で、それのバランスを取るのがちょっと大変そうだなあと思う。


小説から話題がそれたが、これは全部で7~8章構成の『うみねこ』の第一章、しかも前編ということで物語はまだまだ始まったばかりである。
サウンドノベルのときは気付かなかったけどかなりの分量だ。
ひとつの章をとくのに7時間とか10時間かかるのはサウンドノベルだからというだけではないのだろう。

ここらへんの話だと世界の全体像はおろか、事件がおきてすらいないのでもしかしたら退屈してしまうかもしれない。
早いとこEP1の後編にいってみたほうが読むのにもドライブがかかってよいと思う。
惜しむべきは現時点で小説版はEP1までしかカバーしていないことか。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話204 齋藤 孝 『頭がよくなる思考法 天才の「考え方」をワザ化する』

2009.09.21.21:51




個人的読みやすさ:A (非常に読みやすい)


ふたたびソフトバンク・クリエイティブ様からご献本いただいた。
これで合計3冊いただいてしまったわけで、こんな場末のブログなのに申し訳ない気持ちでいっぱいだが、送っていただいたものはありがたく読ませていただいた。

んで、読んでみてまず最初に思ったのだけどこの本は素直に面白い。
天才の「考え方」をワザ化するという表題に加えて、斉藤さんが身体論を得意としていることもあり、結構色々なところで興味が重複しているような気がする。

以下、面白かった点をネタバレにあまりならない程度に列挙。

①いかに視点を新鮮に保つかということ
目新しいものを見てしまっても、人間それになれてしまうものである。
しかし、別の視点を導入することによって新しい側面は現れてくるもの。

僕も今までなんとなく習慣的に外国人の視点でこの風景を見たらどうなるだろう?ということはやっていた。
けども、多分それだけではなくより多くの視点をもったほうが、多面的に、より色濃く風景を、状況を捉えられるのだろう。

②身体性の大事さ
心身二元論ではまるで心と身体は分離しているようだけど、もう当たり前になってきたようにこれらは繋がっていてお互いに影響しあっている。
当然、身体の調子がよければ精神に良い影響を与えるし、逆もしかり。
ただ、この視点は現代においてはある部分で無視されてしまっているということを斉藤さんは指摘している。

これはNLPの考え方にもあるのだけど、実際何かをやるときにちょっと身体性を加えるだけでパフォーマンスは大きく変わるそうだ。
また、観客を相手にプレゼンをするとき、教室全体でストレッチのような運動をしておくと、とたんに笑いが起きるようになるという。

また、肥田さんについての著作だったとおもうが、スピーチをするとき最も大事なのは姿勢であるということが書いてあった。

身体性ってのは理屈ではわかっているようなつもりでも、特に頭が真っ白になるような場面ではついつい忘れがちになってしまうものである。
そうしないためにも、日ごろからいかに心がけておくかがとても大事になるのだろう。

③自分にノーを出されても平気な人間になること
この本で書かれていることの中で、現在の自分がもっとも困難に感じていることがこれ。
なまじ成功体験があったりして自信がついてくると、自分自身を否定することにとても抵抗を感じたりするようになる。

実際、否定される経験ってのは辛い。
しかし、否定されなければ変わることは難しい。

ここで書くまでもないくらい当たり前のことであるけど、読んでいる中でそれが出来ていない自分を改めて自覚させられた。

自分でいかにダメだしをするか、そして他人からのダメだしをいかに受け入れるか。
これを解くひとつのキーとなるのが、まさに天才の考えをワザ化する、つまり自分の中に役割をつくり、ダメだしをされているのは自分の人間性ではなく、あくまでその役割だということを徹頭徹尾体感することだろう。

自分の中に役割を、まるで枝を生やすようにつくっていく。
それはなんとなく、呪文生成のプロセスにも似たものを感じる。


非常に読みやすい本でありながら、その中の話には納得させられるところも大いにあった。
読んでよかったと思える本。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話203 W. Jane Bancroft 『Suggestopedia and Language Acquisition: Variations on a Theme』

2009.09.21.20:54




個人的読みやすさ:D (英語は難しくないが、この分量は個人的に堪える……)

Win Wengerの頭には、この刺激がズバリ効く!にて紹介されていた、ブルガリアにおける言語実験の元ネタ本的位置づけ。
僕にはウェンガーの下地があるのでかなり読みやすく、また非常にスリリングに感じたが、まったくウェンガーを読んだことがない人だと感想も変わるのかもしれない。

内容をざっと解説すると、
ブルガリアのソフィアには言語ラボみたいなのがあり、ここでは暗示やヨガ、バロック音楽などを始めとした、言語習得に効果の出そうなものをひとつの方法論として編みこんでいるそうだ。

実際、ウェブページを確認してみると1ヶ月で1言語と謳っており、その効果は個人差はあるのだろうけどすさまじいものがあるらしい。
僕としてはこんな面白そうなところにはすぐさま行きたいところなのだけど、生憎ブルガリアに行って受講してくるだけの金がないので当面の間はお預け。
少なくとも、学生でいるうちに一度行きたいところではある。
というか、将来的にここで少し働いてみたりするのも悪くないかもしれない。
講師になるのは難しいそうなので、それが可能かどうかは今の僕には判断がつかないが。

本書のメソッドの中で特に興味深かったのは暗示による効果もそうだけども、ヨガが単語の記憶に絶大な効果をもたらしているという点である。
ヨガはやったことはないものの、それを多少なりとも組み込んでいる肥田式をかじっている身としてはこれは大いに注目せざるを得ない。
多分、僕は肥田式もちゃんと学んだほうがいい。

あと、鈴木メソッドという、日本のものも紹介されているのが日本人的には嬉しかったり。
こちらはピアノなどの音楽のためのメソッドらしいが、音楽と学習が深い関連性を持つ以上、こちらもtチェックしていきたいところだ。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話202 ジョン・ケープルズ 『ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則』

2009.09.21.20:38




個人的読みやすさ:B (文章量はやや多いが例が多くてイメージしやすい)


広告業界的には一種バイブルみたいな扱いをされているとかいないとか、という感じの本らしい。
僕はどうも広告業界的なノリみたいなのが合わないような気配が、特に見学にいったわけでもないけどもばりばりある。
多分僕は広告の世界では暮らしていけない。
故に特にその世界志望というわけでは特にないけども、それでも読んでいて参考になるというか、なるほどねーという感じに首肯させてくれるだけの力がこの本にあるように思う。
広告畑出身ゆえか、なんとなく大事なことが印象に残りやすいのも大きなポイント。

著者の最初のほうのまとめによると、大事なのは順番的に
①メリットがあるか
②新情報があるか
③好奇心をひかれるか
ということだという。
キャッチコピーというと僕はどうしても芸術的にというか、言葉遊び的に面白くと考えてしまうのだけど、ケープルズは「どう語るのではなく、何を語るのかのほうが大事」と話す。

また、出来る限り科学的なアプローチ、つまり統計だとか、そういうものを扱えといっているのも印象に残る。
どうしてもこういう分野の場合、主観が先行しがちだ。
これは化学でもなんでもないので、真の意味で厳密になることはおそらく無理なのだろうけど、それでもその態度を保つことには非常に強い意味があるのだろう。
自分がこれからなんらかのかたちで広告を作る際も、このことを忘れないようにしたいと思う。

あと、売れる広告について僕が読んで思ったことは、「とにかく相手にイメージとして出させる」ということ。
そこまで本書では触れられていなかったけど、味覚だとかに訴えた広告にインパクトがあるのは、多分イメージが大事だからなのだと思う。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話201 一青窈 『ふむふむのヒトトキ』

2009.09.21.20:29




個人的読みやすさ:B (2段になっていて、文字数も少ないので少し戸惑うが平易)

2冊目の一青窈さん著作。
1冊目と趣向が違い、こちらは一青窈さんが話したい人と1対1で存分に語り合うという雑誌ダ・ヴィンチによる企画をまとめたものだと思われる。

さすがに一青窈さんがわざわざ会いたいと思うだけあって、変な人大集合という感じで圧巻された。
また、不思議キャラ的に通っている一青窈さんがわりとまともなことをいっているのも、面白いようで納得させられる。
ウェンガーによると、何に書くか、またどういった形態で書くかによってまったく内容が変わってくるそうだけども、詩を書くときと文章を書くとき、また喋るときではまったく人は変わるものなのだろう。
それに気付かないで全部統一させようとすると案外、色々と心的に辛いことが起きたりするのもしれない。

対談の中では特に稲村さんという方と、小川さん(『博士を愛した公式』の著者)が面白かった。
お二人とも良いキャラをされていて、僕も話してみたいなと思わされた。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話200 広瀬 弘忠 『心の潜在力 プラシーボ効果 』

2009.09.21.20:22




個人的読みやすさ:B (時たま出てくる科学物質らへん以外のところは平易)


私事だが、このたび大学の専攻での専攻を正式に心理学とし、卒論の研究テーマを『プラシーボ効果』として提出してきた。

プラシーボには昔からかなりの興味があったのだけど、
最近になってますます”信じるということ”が及ぼす効果を知りたくなってきて、
それでプラシーボ効果を卒論テーマに選んだ次第。

ちなみにプラシーボ効果とは偽薬効果とも呼ばれ、
そう信じ込めば砂糖水を飲んだだけでも病気が改善するし、
むしろ場合によっては通常の薬を与えたときよりも高い効果を発揮するという。


プラシーボとの関係性で特に興味を惹かれたのが医者との信頼関係と、宗教とのかかわりである。
”マイナスイオン”とか聞くと、そんなの科学的に効果はないですよーとか切り替えしてしまう癖が僕にはあったのだけど、プラシーボが成立するのであれば実際にマイナスイオンは効果をもたらしたりするのだろう。
テレビなどの広告ではイメージが多様されているけども、そのイメージも効果増進に大きく貢献しているのかもしれない。
おそらく、大事なのはそこにある信頼関係であり場作りなのだ。

多分多分野においては当たり前のことなのだろうし自分も理屈的にはわかっていたつもりだったけど、改めてその大事さをかみ締めさせられる。

夜景のきれいなレストランで出てくるきれいな皿の上に乗った料理が高いのには、それなりのわけがあるということで。


本書は非常に横断的に、かつプラシーボのもつ可能性を示してくれているということで個人的には非常に面白かった。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話199 J・アラン・ホブソン 『夢に迷う脳――夜ごと心はどこへ行く?』

2009.09.21.20:12




個人的読みやすさ:C (文章自体は読みやすいがエピソードが多いのでイメージ力を使う)


今を煌く脳科学者である池谷さんが監修ということでほいほいと手に取った本。

この本はタイトルの通り、夢や無意識を主に扱っているのだけど、最初のほうからフロイト派に対しての強烈な攻撃を加えている。
曰く、フロイト派は夢に重大な意味が隠れているとのことだが、筆者に寄ればそうとは限らないと。
夢とはある特定のフォームにしたがって書かれたものではあるが、その全てに意味があるわけではないそうだ。

また、レム睡眠の持つ回復機能についても触れているが(昼に少し寝るととたんに元気になるのはこれが影響しているらしい)、同時に夢を見ている状態は精神病患者と同じような状態を示すという。
これはなかなかショッキングでもあるけども、同時にスリリングだ。
共有世界においては精神病患者というとバッドイメージにしかならないが、”夢を見ているような”状態である彼らにとって、それは必ずしも悪いことではないということすら示唆しうる事実である。

また、夢の機能は薬によっても実現することが出来、その際には夢は必要なくなるという。
ここらへんの脳内物質に関しての記述は詳しく憶えていないものの、武道の達人の一部が夢を見なかったりするのにも何か関連しているのかもしれない。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話198 北沢 方邦 『古事記の宇宙論』

2009.09.21.20:02




個人的読みやすさ:D (古事記の下地がないと内容が把握しづらい)


僕にとって二冊目の古事記についての本。
二冊目ということもあって、視覚的なイメージとしては日本神話がおぼろげながら見えてきたような気がする。

この本は宇宙論と銘打っているだけあって(僕はなぜか宇宙という単語に弱い)、古代により星が日本神話の形成にどのように影響を与えてきたのかということを示唆している。
神話と星座の関係は西洋のほうでも一般的に見られる、というか多分どこの文化圏でも似たような
ことはやっているはずなので、比較の素材としては非常に参考になるだろう。

しかし日本神話を読んでいて思うのが、僕はつくづく西洋的価値観の元に育ってしまったのだなあということ。
西洋神話はちょくちょく触れるけども、日本神話なんてほとんど触れてこなかったものだから、どこか異郷の文化に接している感がとても強い。
そしてそういう下地を持っていると、西洋神話で語られる神話像との乖離に時々びっくりさせられる。
登場人物にはものすごい力を持っている人が多いのは西洋のそれと一緒なのだけど、どこか人間くさいというか、罠にはまってしまってしまう確率が高いように思えるのだ。

とはいっても別に僕は西洋神話にも日本神話にも精通しているわけではまったくない。
ただ、最近神話などを読む際の面白いコツを発見したので、今後はそれを踏まえて様々な文献に当たりたいと思う。

この本も少し時間を置いた後、もう一度読み直したい。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話197 一青 窈 『明日の言付け』

2009.09.21.19:50




個人的読みやすさ:B (言葉は平易だけども詩を介している分戸惑う)


サークルの友人から貸して頂いた本。
一青 窈さんというとものすごい有名人で、僕も確か中学生の頃はいくつか曲を聴いていたような記憶がある。
あの頃は『大江戸ポルカ』とか、『金魚すくい』が好きだった。

中学生からだいぶだった今でも、一青 窈さんの詩には面白みを感じる。
ただ、最初それを読書として捉えて読んでいたので今一読み方がわからず、惜しい読み方をしてしまっていたように思う。

ただ、途中から「ああ、これはイメージとして読めばよいのだな」ということに気付き、
入ってくる文字情報を最大限映像に置換しながら読むようにしたら格段に面白くなった。
普段詩とかを念入りに見ることが最近なくなってしまって嘆かわしい限りなのだけど、
このような読み方をすれば今でも十分楽しむことが出来るとわかっただけでもよかった。

なお、ちなみにこの文字情報を映像に置換しながら読むということは学校の友人に教えていただいた。
彼は中学生くらいからその読み方で読んでいるらしく、小説などだと特に速く、色濃く読むことが出来るという。
僕はフォトリみたいな情報処理みたいなのばっかりやっていたのでこの点は大いに反省。
せっかくイメージを鍛えているのだから(最近はさぼりがちだが……)今からでもその遅れを取り戻せるように色々な読み方を生活に根付かせていきたいなと思った。

なんか僕の本の読み方についての記事みたいになってしまったが、彼女の詩で印象的だったものをひとつ引用。

どうしてみんな
はっきりするものばかりをあてにするのだろう


詩というのは個人内言語としての役割が大きいと思っている。
自分が改心の出来だと思った詩でも、他人にとってはあまり評判が良くないということがよくあるけど、
それは自分が書いた詩の中に、目には見えないかたちで様々なイメージを内包させているからなのだ。
そして、それは言葉を省略している分、普通の文章よりも色濃く現れるのだろうと思う。

他人と通じ合っている以上、僕らは『はっきりするもの』を使用せざるを得ない。
この現代社会においてはいわんをや。
だからこそ、はっきりしないものの価値を、自分にしか伝わらないようなものの価値を忘れてしまいがちになってしまっているのだと思う。
詩というプラットフォームは特にビジネスパーソンになったときに置き去りにしてしまうものだと思うけど、
それはそのまま共有世界から個人内世界への切符を失うことにもなってしまうのではないだろうか?

僕は彼女の詩を眺めながら、
そういうようなことをぼんやりと思う。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話196 坂本 勝 『古事記の読み方―八百万の神の物語』

2009.09.21.19:36




個人的読みやすさ:D (古事記の知識がないと結構時間がかかるし、理解が落ちる)


大学の授業で今「日本の宗教」というものを取っていて、これがなかなか面白い。
ちょっと前のエントリで今僕が宗教というものに着目しているというようなことを挙げたけど、
案外日本における宗教というのは見過ごされがちというか、話題にしづらいものだ。
まだまだ授業では陰陽道とかの基礎を勉強している程度だが、もっと深く理解していきたいものだと思う。

んで、この本はその授業の中間レポートの課題:日本の神々と海外の神々の相違を記せ、というものをやるために手に取ったもの。
まだまだ僕には古事記というか日本神話に対しての素養が備わっておらず、かなり理解度は怪しいところがある。
それゆえ、まだまだ僕にとってこの本の潜在的な可能性は眠ってしまっているわけで、
故に消化不良の感が否めない。

ここはとりあえず、自分的に来るところがあったところを抜き出してみたいと思う。

人の生命の源である自然、しかし同時に自然のままでは生きられないという人間存在の自覚が、こうした分離と回帰の振り幅を描いて物語を生む。ただし、人の側に生じたこの揺れの意識は自然の人間との関係にとどまらない。(母なる自然)からの分離は、文字通り(母と子)の分離でもあるからだ。(p. 185)


読んでいるときも、日本の神々と西洋の神々の違いというものを主に意識していた。
読んでいるときはそのほかにもダイレクトに西洋と日本の神々の違いを指摘しているところがあったりしたのだが(人間と神の関係性など)、僕はそれよりもこの神話が生まれた背景にある生活が気になった。

それと、これは僕がものすごい勢いで色眼鏡をつけているからかもしれないけど、なんとなく日本神話を見ているときは二次元のものを見ているような気がする。
だからといって西洋のものが三次元かというとそういうわけではないのだが、1枚の紙に全てが繋がれて書かれているイメージ。
実際、日本神話において黄泉の国はまったく別のところにあるのではなく、同じ世界にあるそうだ。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話195 内山 節 『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』

2009.09.20.16:05



読書時間:40分

近代化が進むことによって、見えないものが見えるものになってきた。
それ自体はおそらく良いこと、というか多大なるメリットをはらんでいたことではあったけども、同時にそのめがねで見えないものが否定される結果にもなってしまった。

本書の主旨を本当にざっくばらんに言うと、こういうことになるのだと思う。
実際、本の中ではこのようなことが書かれている。

引用すると、

現代の私たちは、知性によってとらえられたものを絶対視して生きている。その結果、知性を介するととらえられなくなってしまうものを、つかむことが苦手になった。人間がキツネにだまされた物語が生まれなくなっていくという変化も、このことのなかで生じていたのである。



近代化をしたことで失われたものが多くある、というのはもはや使い古された、というかもはやそう説明すること自体も使い古されたことではあるけども、それは環境や人情味などといったことだけではないのだろう。
近代の目を持ってしまったことによって、ある種の知識が、世界が、私たちの中で失われてしまっているのだと思う。

本書はキツネがそのメタファーとして扱われていたが、これはシャーマニズムなどの呪術、宗教的行為などにも適応される。

僕は今シャーマニズムや魔女などにかなりの興味があって、それは別にオカルトかぶれたいからというわけでは必ずしもないのだけど、それらに焦点を当てることによって、現代社会では見えなくなってしまった回路をもう一度発掘することに繋がるからと考えているからだ。

古来より呪術や怪異は多大なる力を持っていた。
昔の指導者の多くが呪術師の家系であったことは様々なところで刺激されていることだ。
その視点を否定してしまう社会において、またそれを見出すことがどのような変化を現代にあたえてくれるのだろうか。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話194 詫摩 武俊, 鈴木 乙史, 瀧本 孝雄, 松井 豊 『性格心理学への招待―自分を知り他者を理解するために』

2009.09.20.15:35



読書時間:1時間

大学の授業で使う教科書を前もって読了。
ただ、教科書ということで全体を俯瞰視するような構造になっており、今一こまかいところの記憶の定着というところまでは一回読んだだけでは厳しい印象。
ともあれ、性格心理学という今まであまり着手してこなかった分野の全体像を軽くつかむことが出来ただけでもとりあえずは収穫になったと思う。

この本に書かれていたことで最も興味をひかれたのは躁鬱に関してである。
この場合の躁鬱というのは精神疾患という域まではいかない、性格的な傾向としての躁鬱である。

僕は自分のことを躁鬱的なところがあると日ごろ思っている。
躁鬱というと大それているけど、気分が高いときと低いときの差がそれなりにあるというだけだ。
別にそれをもって何かの病気になっているとは思わないし、こういうのは誰しもがあるのだと思うけど、そもそも躁鬱の傾向を持っている人は躁状態になったあと、必ずそれと同等のレベルの欝状態になるのだろうか?

この考えは、僕の中でひとつのブレーキのような感じになってしまっている。

人間の性格とかそのときの状態というのは食事や身体の状態、心理的な要因が大きく影響していると思うので、条件さえそろえばいつでも躁状態(ないしは欝状態)になるということは普通に考えられるし、現に私はいつでも躁状態にある、とかなんとか雷に打たれて生還してきたどっかのおばちゃんも言っていたような気がする。

また、欝になっている人全員が必ずそれと同等の躁になるとはあまり考えられない。
欝のまま沈んでしまうことも多そうだ。

にも関わらず、僕は躁状態になることを若干恐れてしまっているかもしれない。
これはある種自己防衛的な健全な考えなのかもしれないけど(舞い上がっている状態でショックを受けるより、最悪を想定しておいたほうが良いだろうという考え)、もしかしたら人間の性格というのは僕の今の持っているパラダイムでは測れないものがあるのではないか?

そんなことをこの本を読みながらぼんやり考えた。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話193 アン・ドネロン 『チーム内の「イライラ」を「達成感」に変える』

2009.09.19.08:21



読書時間:30分

これからチームプレイをすることが多くなることが予想されたので、前々から気になっていたチームのイライラをどう解消させていくのかが気になった。
そういう意味でこの本のタイトルはどストライクであり、おそらく僕のようなことを思う人が他にも大量にいるはずなので、この本はタイトルの時点である程度成功していると言える。(その割にはアマゾンのレビューがついていないのが気になるが。確認していないが、新書でないバージョンにはついているのかもしれない)

この本で書かれていることはどれも納得させられることではあるのだけど、
一読しただけでは頭にぼんやりとしか残らず、日常生活とシンクロさせるってことはなかなか難しいと思う。
故にことあるごとにこの本を手にとって自分を落ち着かせたり、ハンドルをきっていく必要があるので、
新書という形態と読みやすさという意味でこの本をひとつ本棚に忍ばせておくとなかなか効果的な動きを見せてくれるかもしれない。

結構指示が具体的なので、一般的な自己啓発の枠組みを超えているのにも好感が持てるなあと思う。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

対話192 リチャード H.モリタ 『目標設定練習帳 ダイジェスト版』

2009.09.19.08:13



読書時間:30分

よくある目標設定のハウツーなのかなと思ったら、
その前の文章として自己啓発的な内容が載っており、文章で盛り上げておいて実際の行動に移させるといううまいつくりになっている。
この点、モチベーションの管理というものを上手く利用しているなあと思う。

この本は個人的に最近読んだ自己啓発の中では好きなのだけど、
多分その理由は文章下に抜き出された名言のかっこよさにあると思う。

普通名言集というと、ひとつひとつを紹介してそれを解説するという形で行われる。
この本はそれと違い、文章中に出てきた名言を下に再度書き入れるという風になっている。
こうすることによって最低2回はその名言を見ることになり、また文章の中で使われているのを見てこその場面状況が想像しやすいようになっている。
名言集のひとつとしてみても良く出来ている。

僕はまだ後ろの自分史制作には着手していないが、これを機会にまとめてばーっとやってしまっても良いなと思う。こういうのはモチベーションが上がっているときじゃないとなかなか難しい気もするので。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

No.191 P.F.ドラッカー 『経営者に贈る5つの質問』

2009.09.19.08:01



読書時間:20分

最近自分の合う人種が変化したことにより、自分自身の夢などもちょこちょこ変化していっている。
2年の頃は特に多くの人に会う機会がなかったということもあり、「自分は将来研究者とかそこらへんに進むのだろうなあ」と漠然と考えていたが、最近は会社もありなのかなと考える。
といっても一般的な会社だと僕の場合窒息死することは間違いないように思うので、なにか別の仕組みを考える必要はあるのだが。

この本は会社やプロジェクトを考える上で、シンプルに5つの質問を投げかけてくれている。
ドラッガーが言っているだけで発生する妙な安心感と、まとまっていることでことあるごとにこの本をチェックしやすいというのが最大のポイントだと思う。
その意味でこの本は一読しただけでその価値を判断するのではなく、何回も見直していって真の価値が発揮されるのだろう。

ちなみにドラッガーの5つの質問とは
・われわれのミッションは何か
・われわれの顧客は誰か?
・顧客にとっての価値は何か?
・われわれにとっての成果は何か?
・われわれの計画は何か?

というもの。
原点を忘れないように、頭にとどめておきたいと思う。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

twitter
プロフィール

×÷

Author:×÷
はらわたに秩序。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。