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No.100 僕、トーキョーの味方です―アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由  マイケル プロンコ  矢羽野 薫

2009.04.04.07:11




読書時間:1時間ちょい(精読)

こういう外国人から見た日本、みたいな話が、多くの日本人もきっとそうであるように大好きである。
単純におらんちの村が色々と話されてておもすろいべさー的村人根性もかなりあるが、なにより彼らの投げかける視点によって自分が今まで既知だと思っていたものから未知が引き釣り出される過程が大好きなのだ。

実際僕は結構こういうことを頭の中でシミュレーションしていて、どっか歩いている時に「自分が外国人だったらどういう風にこれを捕らえるのかなー」とか思ったりすることも結構ある。そうやって自分の中で他人を住まわすことで、より幅広く一つの物事を捕らえようとすることは知的遊戯としてとても興味深いことだと思う。

それで本の内容なのだけども、面白かったのは

①ポイントカードの輪廻に関する話
②パチンコを女性の生殖器にたとえた話
③日本には梅雨の人格があるという話
④充実感は猫をも生き返らせるという話
⑤エッセイの語源はフランス語の「試みる」にあるという話
⑥物書きはとても社会的な動物であるという話

という辺りに大雑把に僕の場合まとめられた。
とはいえ本の最初のほうは特に”折り目をつけて記録しておく”という発想を持っていなかったので、もっと面白い箇所もあったかもしれない。

①のポイントカードに関しては、普段僕が考えなかったポイントカードという存在の奇妙さについて書かれていたので高評価。

②パチンコを女性の生殖器にたとえるのはうまいと思う。僕はパチンコをしたことがないので実際の雰囲気とかはよくわからないけども、無限に吐き出される銀球は確かに精子のそれを彷彿させると言えなくもない。

③天候によって結構な数の人間の機嫌が左右されるのは言えていることなので、僕らが普段当たり前と思っている梅雨にはもっと深い意味付けがされても良いのではないかと思った。

④好奇心は猫をも殺すと対になる言葉としてかっこいい。充足感は猫を生き返らせる。うん、ということは充足感を得る前に一回は死ぬ必要がありそうだ。

⑤以前読んだ仕事は楽しいかね?に「試みる」という精神が変化するのに必要なことなのだ、、ということが書いてあって、それに深い感銘を受けた僕にはこの言葉はとても意味があるように映った。エッセイという言葉はなかなかそういう意味で進歩的な言葉であると思う。だからICUはあんなアホみたいにエッセイを書かせるのかとちょっと勉強になる。

⑥物書きは社会的な動物であるという言葉は、以前見かけた「天才は必ずしも孤独な存在ではなく、往々にして何かのコミュニティに属していたりするものである」という言葉を思い出させる。もしかしたら天才も物書きも社会的になんらかの不都合を感じさせるような性質を持ち合わせている傾向が高いのかもしれないが、しかし社会というのも立派な”刺激”である。これをうまく活用できたほうが良いのは言うまでもなく、それを含めたあらゆる意味で物書きも天才も外部の人間の恩恵を受けているのだろうと思う。

コラムということもあり、文章がなかなか面白い本だった。ここら辺、著者の表現に加え翻訳者の力もあるのだろう。コラムの一つ一つが短いので、軽く読むことが出来る本だった。

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