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No.108 小林 傳司 「トランス・サイエンスの時代―科学技術と社会をつなぐ」

2009.04.12.14:54




読書時間:1時間

大学の授業で参考図書にあげられていたので読んでみようぜキャンペーン第一弾としてこの本を読んでみた。

このジャンルの本は今まであまりなじみがなくて、いつも以上に注意深く読んだのだけど、結論からいうととても興味深いジャンルだ。今まで僕がなんとなく抱いていた疑問や不満に対する答えや、それを取り除くための実践方法についても掲載されている。

特に「欠如モデル」に対する指摘はかなり秀逸だと思う。学力を測るときに、どうしても「~を知っているか?」という形で尋ねてしまうことが多い。これは全てのケースにおいて間違えではないと思うし前提として知っておいたほうがいいことも確かにあるのだろう。しかしながら、むしろそれらよりも科学的に思考が出来るかというところが大事なのだと本書では指摘されている。そのための方法として、欠如モデルのような質問では本質的なところを見誤る恐れがあるのではないかと。

あと、これから科学者は己の業績を”啓蒙”して社会に知らせるという態度を取るのではなく、社会からの要請を受けて自分のやるべきことを考えるという態度を取るべきだというのにもなるほどと言った感じ。特にこれは核問題などデリケートでなんともしがたいものに対して効力を発揮する態度だろう。
科学者は特に最近その倫理基準を見直されることが多くなってきているが、科学者全員がそのことまで含めて考え行動するということを強いられるわけには行かない(負担が大きすぎるので)。市民が参加する形として、科学者が市民の声を受け入れて行動するようにするというのは一つのアイディアとして良いと思う。

あと、本の後ろのほうで市民の参加して協議する”コンセンサス会議”の様子が結構細かに描写されているのだがこれがぐたぐたな面も覗かせていて面白い。きっと現場は大変だったのだろうなあという想像が容易につく。そもそもこのような会議に参加する市民とは一体誰なのか?ということを考えさせてくれる上でも面白い本。

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