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No.109 小川 眞里子 「フェミニズムと科学/技術」

2009.04.12.15:12




読書時間:40分くらい

授業における参考文献のうちの一冊。

今まで僕はジェンダー論にまるっきり興味がなくて、というのもどうしてもそこから駄々漏れる被害者意識の塊みたいなのを感じてしまって僕はあまり好きになれなかった。しかし授業の参考文献にあげられているということで、これを機に手にとって見るのも悪くないなと思って読んでみた。結果としては、驚かされるところもあり、反論したくなることもあり、といったところ。意外な発見が多かったのがとても良かった。

たとえば、この本は女性は数学が苦手だから科学に向いていないという”ジェンダー”に対していくつかのデータを用いて反論を試みているのだけど、それによると理系女性のうち20%は数学科にいくそうだ。僕は数学科からかなり遠いところにいる人間なのでこれにはびっくりした。そうか、その20%の方々は僕よりはるかに鋭い数学能力を持っているに違いない、と単純な僕は平伏せざるを得なかった。なお、女性が一番今のところ苦手意識を持っているのは物理系とのこと。実際機械とかそっちの方面に進む女性はかなり少ない。反対に多いのがバイオとか建築とか。

反論というか疑問としては、この本はジェンダーとセックスの明確な違いについて言及していないということ。そもそもセックスでどこまで違いが出るかというところが今のところ不明瞭だし、っていうかそんなのは個人差が出ることなので究極的には意味のないことだし、というのが著者の理解なのだろうが、そんなことをいったら「これこれにはこれこれの傾向がある」といった論議全てが否定されなければならなくなるだろう。確かに、女性の中にも色々な人がいる。中には脳の中の分布がきわめて男性的な人もいるだろう。しかし性差として橋の太さの違いとか、そういういくつかの点は明確な傾向として認められるはずだ。そこら辺が美術における発想の違いとかを分けているといった学説もあるのだから、もう少しそこに触れて反論していただきたかった。

ちなみに僕個人は総体として女性のほうが賢い傾向にあると思っている。これは何を賢いと思うかで違うと思うが、より厳密にいえばバランスが取れているといったほうがいいのだろうか。これは橋の太さの違いにとるところが大きいと思っていて、男性はその点でも、またXY染色体であるという点からも不完全なものであると言わざるを得ない。

しかし僕は不完全なもののほうが時として現実を覆すような力を持っていると強く信じているのでこの点は問題視していない。左利き(クロスドミナンス=混合優越性)は脳の中のトラブルがその一因としてあるという学説はそれなりに今も支持されていて僕もそれはあると思っているし、女性に左利きが少ないというのもその点の性差の問題が絡んできているのだと思うけど、だからといって自分が左利き的な、より正確にいえば混合利き的な性質を持っていることを卑下することはないしむしろプライドを持っている。色々不都合な面もあるのだが、そっちのほうがマイノリティたる僕らしいというかそういう中二じみた発想だけども。

ということで、女性の芸術家が少ないとかそういうところを全てジェンダーに持っていくのは大変危険なのではないかと思った。荒木ヒロヒコが言っていた、「女性は美術で目覚しい功績を挙げた人は男性より少ないかもしれないけど、ホラーとかでは男性より優れた資質を発揮することが多い」という話を思い出す。ようはある程度やっぱり違うということなのだ、根源的に。

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