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対話153 八田 武志『左対右きき手大研究』

2009.06.20.11:20




読書時間:30分

以前にもこのブログでちょびっとだけ取り上げたのだが、あの時はあまり内容には言及しなかったのと、また再びペーパーで取り上げることにしたので(懲りない)、改めて読み返してみた。

全体的に見て、この本は左利きの特性を知るのにはとても良い本だと思われる。
わかりやすいし、色々とデータも載っているので安心感もある。
筆者がほとんどの事柄で断定を避けているのもラテラリティ研究っぽいというか、やはりラテラリティは個人差によるところが大きいためこうならざるを得ないのかもしれない。

一方、左利きのことについて書かれているこの本の中で、特に興味深く思わされるのが「両利き」に関する記述である。
一般的に、両利きというと「なんか両方ともつかえるとか器用だねー♪」とかそんな感じの言葉を言われて終わるのだが、両方ともまるで利き腕のように使えるのと、両方とも利き腕でないように使えるのでは天と地の差がある。
この本にも、両手利きが示している特殊な結果がいくつか載っているが、両手利き(あるいは混合利き)というカテゴリーはもっと注目されても良いものなのかもしれない。

実際、僕の場合後者に近く、運動系はほぼ全て左腕だが、ペンやはさみ、包丁は右腕(でも不器用)なので限りなく両手利き、というか混合利きなので、左利き・右利き談義の話になると自分がどっちの陣営につくべきなのか迷うことが今までの人生でも多々あった。

中二病分を多く含む僕はたいていの場合左利き陣営に加担し、しかしながら左利き軍勢からは「お前本当の左利きじゃないんじゃね?」とまるでコウモリのように迫害されることもしばしばであった。
そのたびに僕は左利き・右利きという二項対立に不満を持っていたのだが、両手利きというカテゴリを追加するととたんに自分はそっちのほうが合っているのではないかと思うから不思議だ。
二項対立は便利だが、それにとらわれると本質を見失うということはよくあることなのでこれからも注意したい。
といっても左・右・両手の三項対立なら良いというわけでもないのが難しいところだが。

あと、左利き関連で今まで自分が不満に思っていたのがエディンバラ式の左利き測定質問なのだが、この本では日本人に合ったものとして筆者が作った質問が乗っていて好感が持てる。
僕はエディンバラのやつだと確か中間だか右利きよりになるかどっちかだったと思うけど、この作者の質問用紙の場合かなり強い左利きということになる。
何を持って左利きとするか、あるいは左利きという尺度が本当に正しいのかを再び疑わせてくれる良い取り組みであると思う。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

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