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対話229 吉田 敦彦 『日本神話の源流』

2009.10.12.15:23




個人的読みやすさ:C (文章が非常に読みやすく作られている。神話なのでカタカナ名多し)
読書時間:50分

日本神話と海外神話の比較をせよ的なレポートが今週水曜日に提出だったことをつい先程思い出し、僕の部屋には鮮烈なる雷鳴が木霊した。

というわけでそのレポートを片付けるために日本神話とはなんじゃらほい系の本を適当に図書館でピックアップして読んでみたわけだけど、いやいやなんというか、普通に面白い本で焦った。

僕自身神話の予備知識がそれほどないうえ、本書では各地の神話との類似点を探るためあっちゃこっちゃの文化・神話に話が飛ぶ。
そういうわけで必ずしもすらすらーっと読めるような類のものではないと思うのだけど、非常に分かり易く書くよう心がけられたからなのか、印象としてはとても読みやすい。

特に以下のところに着眼がいった。

①日本神話における食用植物の発生
日本神話において、植物というのはそもそも人間の身体から生まれたものであると描写されている。
本書前半のオオゲツヒメ神話に書かれたところがそれに該当するのだけど、個人的になんとなくこれが八百万信仰に繋がっているような気がしなくもない。

元々人間の一部だった、あるいはそもそも全部が人間だったと考えたからこそ、日本人は植物に対してもシンパシーを感じたりするのではないだろうか。まあこの考えは日本人がそのようなハッピーな感情を持っていると仮定しないと先に進まない類の極めて申し分ない極論だとは思うけど。

またそれと対比して、西洋の神話ではどうなっているのかということに興味を持つようになった。

②イザナミ神話などの「見てはならないものを見てしまう症候群」
イザナギ神話といえば日本神話の中でも有名なもののひとつだ。

ストーリーを簡単にいうと、奥さんが黄泉の国へ行ってしまい、そこから連れ戻そうとした旦那がいる。奥さんはすでに黄泉の国のものを食べてしまっているため帰れないはずなのだが、なんとかなるかもしれないからちょっと支度する時間が欲しいという。旦那はそれを待つのだけど、あるとき待ちきれずにその奥さんの着替え姿を見てしまう。そこにはもう一目と見れないような醜悪な姿をした妻の姿が……!的なもの。

世界各地の神話にはこれに類似しているものが結構あるそうだが、僕は西洋のアダムとイブと禁断の果実の話をこれを読んでいるときに思い出した(あれ、アダムとイブは別に神話ではないか?)。
見てはならないというと思わず見てしまう、まるで「押すなよ、絶対押すなよ!」といっているガチョウクラブの上島のような性質を人間はある程度持っていると思うけど、こと神話においてもそれは例外ではないようだ。神話って結構人間味のある人々が登場するなあということを実感。

それにしてもイザナギは一体イザナミにどれほど待たされたというのだろう?
なんだか上の話を聞いていると単なる教訓話というかお笑い話にも聞こえてしまうのだけど、これが悠久の時を指していたのだとしたら僕はイザナギのことを馬鹿に出来ない。
神話の人たちの死亡条件については定かではないが、もし彼らに過労死があった場合、イザヨイイザナミの狙いはイザナギを恒久に待たせることによって衰弱させるないしは黄泉の国の食べ物を食べさせることにあったのかもしれない。最後正体を見てしまったイザナギを追いかけてしまったのも、見てしまった罰を下すというよりは強硬手段に出たという感じか。

はたまた、十六夜(いざよい)の名の通り16日程度を指していたのか?16日なら待てなくもないかもしれないが、でも他にやることのない環境であればやっぱり見てしまう気もする。

※イザナギの名前とイザナミの名前を激しく間違えていたので修正。イザヨイ関係ない。

③神話のカオスっぷり
神話は読めば読むほど「この人たち頭おかしいんじゃないの」感がぬぐえなくなってくる。
なんとなく僕の持っている基督教的な西洋神話とかって整然としているイメージがあったのだけど、もっと昔からあるようなものはそんなのお構いなし。どんどん好き放題しますやりますためしますという感じでカオスもいいところになっていたりする。

本書の後半らへんではエウメネスが大好きな人ならきっと興奮するであろうスキタイ人の話もちょろっと出てくるし、儀式の名の下に娘を男たち全員で姦した後に殺害、その肉を食らうみたいな胸糞悲しくなる話も出てきたりする。古代神話や儀式、文化というのは今よりも情報がうごめきまくっていて、ゆれまくっているような気がするのは現代文化に浸かりすぎているからそう感じてしまうのだろうか。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

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レビュー専門ブログネットワーク、「R+ (レビュープラス)」へのお誘い

2009.10.16.19:05

はじめまして。突然のご連絡失礼いたします。

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ご興味をお持ち頂ければ、ご登録いただければ幸いです。
ご質問等ございましたら、何なりとお問い合わせくださいませ。

突然のご連絡にもかかわらず、長文大変失礼いたしました。

失礼いたします。

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2013.04.18.18:13

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