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対話231 ハワード ブローディ 『プラシーボの治癒力―心がつくる体内万能薬』

2009.10.18.13:38



個人的読みやすさ:C(ケーススタディーがちょっと多い)
読書時間:1時間50分

個人的に非常に関心のあるプラシーボに関する著作ということでわくわくしながら読んだが、実際内容そのものも素晴らしかったといえる。

以前僕が読んだプラシーボに関する本はどちらかというと導入向けで、こちらのほうがより内容が濃いという印象が強い。内容は多岐にわたっており、これからプラシーボ研究を使用とする人には全容のおおまかを把握できる気分になれる本でもあるといえる。

この本で強調されていた点で、個人的に印象深かったのは「意味を見いだすことの大切さ」、言い換えるならば「自分に物語を生み出すことの大切さ」である。

筆者はカール・ユングの「意味があれば多くのことに耐えられるーーひょっとするとあらゆることに」という言葉をだし、還元主義的(物質の関係ですべてが説明できるとする考え))な近代科学に疑問を呈する。
しかし安易にスピリチュアリティ一辺倒になることもなく、ちゃんと物質的な作用や西洋医学の効果にも触れていてバランスがとれているように感じる。

また、カヴァーしているところが多いので僕が今まで持っていた疑問の結構な部分にも答えてくれていたのがうれしかった。たとえば「どういう人物がプラシーボ反応を起こしやすいのか?」という問いには「素直である、ないしは受容的な人。ただこれは人の言いなりになることだけを意味するのでなく、自分自身に受容的であれるかも含む」「そして人とのつながりをもてる人。物語を共有できる人」と返す。
プラシーボ研究が心理学の知見からできるのか?という個人的な悩みにはいくつものプラシーボ研究の心理学者を引き合いに出して励ましてくれた。恥ずかしながら、なんとなくプラシーボ研究というのは医学や薬学の専売特許なのではないかと不安を抱きながらそれを調べたことがなかったのだ。

エクササイズの中で参考になったのは「自分の中で、自分の支配権はどれくらいあるか?」を考えるということだろう。ちょっと前に流行った「見える化」じゃないけど、概念化して対象化することができるだけで人はこんなにも変わることができるということを臨床の立場から示してくれている。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

comment

Secret

2009.10.18.22:56

福岡の20の大学生です。
同じく本のレビューのブログをやってます。

良かったら遊びに来てください。
http://yomumonosubete.blog91.fc2.com/
ちなみに始めたばっかりです。

Re: タイトルなし

2009.10.20.10:36

拝見させていただきました。お互いこれからも頑張りましょう。
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はらわたに秩序。

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