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対話240 ペーター シュヴェンクメッツガー他 『怒りのコントロール―認知行動療法理論に基づく怒りと葛藤の克服訓練』

2009.10.23.17:46




個人的読みやすさ:B (臨床の場面がどのようなものかうかがい知ることが出来る程度にまとまっている)
読書時間:40分

すなわち、怒りにはポジティブな面ももっていること、またかならずしも攻撃的行動にはつながらないことが説明される。(p.113)

認知行動療法がストレスという、日常で僕らがもっとも対処しなければならないものにどのように活用されているのかを知るために手にとって見た。

本書はどちらかというと、より臨床的というか、具体的な本だ。実際のセッションがどのような流れで行われて、それに時間はどのくらいかかって、被験者たちは何をするのかということが詳細に書かれている。特にこの分野に習熟していない人にとっては、ひとつひとつの訓練の説明にかけるところがあって一部想像しにくいところもあったかもしれない。というかまさに僕がその中の一人だったわけだが。とはいえ、認知行動療法に関するところについては「へーなるほどこんな風にやるのねー」と思わせるだけのものはあったと思う。

怒りのコントロール方法で古くから使われている「ノートへの書き取り」だけど、この本でも十分にそれが活用されていてなんだか納得させられる。僕が一番記憶に残っているのは、モー娘の中の一人が怒りを感じたとき、その感情をノートに書きなぐることで発散させているのだというエピソード。やっぱりアイドル大変なんだなあとそのときはぼんやり思っただけだが、今にいたるまで強烈に憶えていることを踏まえると幼少の頃より効果があるのだろうと感じていたのかもしれない。

ノートにしてもそうだけど、「可視化」というのはひとつのキーワードだ。別に心理療法に限らず、この言葉は手を変え品を変えビジネスシーンやら日常のシーンで散見される。自分のやったこと、自分自身を俯瞰視するために、自分をまるで他人を見るように眺めることにひとつの意味があるのかもしれない。批評も自分の中にあるもやもやした考えを対象にしていると漠然としがちだけど、ちゃんと文字で形にすると行いやすいというのもあるしね。

今目に見えないものを、いかに目に見えるようにするのか。本書のまとめにも書いてあるけど、これがこの先の未来においてますます重要になってくるのだろう。

この問題について実行可能な簡単な研究は、ビジネスのなかでの不快感や怒りによって日々の労働力がどのぐらい消耗されたかを心理学的評定によって調べることであろう。この比率の算出だけでも、怒り克服訓練の導入は有益であると証明されるだろう。


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

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