スポンサーサイト

--.--.--.--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

対話244 中沢 新一 『鳥の仏教』

2009.10.24.01:08




個人的読みやすさ:A (本章は読みやすいが解説が若干わかりにくいかも)
読書時間:30分


『鳥の仏教』は、チベット人の青い鳥のお話である。そこでは青い鳥は現実の鳥カッコウであり、そのカッコウの口をとおして語られる幸福論は、曖昧などころか、少しの揺るぎもない仏教思想の土台に支えられていた。(p.96)


経典としては比較的新しいものなのだが、鳥をモチーフにした物語調なので非常に読みやすい。また、本書ではカラーで様々な鳥が描かれており、見ているだけでもなんとなく楽しい気分になってくる。

アニミズムと仏教の繋がりについて後半書いてあったけど、本書ではそれを充分に実感することが出来た。どうやらチベット仏教においてカッコウというのは神聖な鳥らしく、このストーリーはカッコウがその他の鳥たちと共に仏陀の教えを口にしていくという感じで進んでいくのだけど、その鳥一羽一羽がとっても偶像っぽいのだ。言葉を変えるとミュージカルっぽい。ある概念に1羽の鳥が当てられていてそれがころころ変わっていくっていうこの流れはRPGのラスボス前らへんのイベントの構成に似ていなくもないなと思う。ちなみに鳥達の囁きはこんな感じ:

「(前略)人生で大切なことをなしとげないでいると、あなたは精力を失うことになる、コッゴー。
裏切りをはたらくと、あなたは信頼をなくしていく、コッゴー。
つぎつぎと新しい友達をふやしていくと、確かな人間関係は失われていく、コッゴー。
自己満足にひたっていると、あなたは正しい判断力をなくしていく、コッゴー。
憎しみの感情にひきずられると、心を向上させていくチャンスをなくしてく、コッゴー。
あまりに頑固だと、あなたは冷静さをなくしていく、コッゴー。
信頼できない生き方をしていると、あなたは確かな言葉をなくしていく、コッゴー。(p.54)

すべての鳥がこんな感じで語尾になんらかの意味をもたらせた鳴き声をつけるので(上記の場合は孔雀で、「コッゴー」という鳴き声に「あなたは失うことになる」という意味を持たせている)これを連続して頭で再生していると妙な焦燥感に捕らわれるというか、不思議な気分になる。テンポがよいのだろうか。

ただ、鳴き声の中にはあれな日本語を連想させてしまう言葉もあったりする。

「ダルマの根元を固めるのは、穢れない道徳的な生き方です、スンゴー!
神々の済む天国の生活であっても、それは輪廻の中にあるのですから、望んではなりません、スンゴー!
怠けたり不精をしていると、良きおこないの得は妨げられると、警戒しなければなりません、スンゴー!(p.29)」


残念ながら爆笑した。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

comment

Secret

twitter
プロフィール

×÷

Author:×÷
はらわたに秩序。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。