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対話252 河合 隼雄, 村上 春樹 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』

2009.10.30.00:42



<お気に入り>
個人的読みやすさ:B (注の位置にあるつけたしの文章が多いのでそこが読みづらい)
読書時間:30分


河合 たとえば、昔の文士という人たちは、自分たちは言葉、精神の仕事をしているのだから体なんか関係ないというか、体を無視する、あるいは体を軽蔑するのですね。暴飲したりするというのは自分の体を軽蔑しているわけです。そういうところから生まれてくる文体と、村上さんのように体を鍛えてつくる文体とは、絶対に変わってくると思います。(p.98)


 この本を読んで、僕の中ではただの1人の小説家でしかなかったのに、より人間として感じられるようになった。
 そしてどういう生活からあの小説たちが生まれてくるのかを知り、今まで読んだ物語に新しい意味が付加されていった。

 村上春樹も好き、河合隼雄も好きという僕が何故今までこの本に着手していなかったのか完全に謎に包まれているが、このたび無事読了。
ちょっと構成的に読みづらかったけども、内容としてはなかなか刺激に富んでいたように思う。

 二人とも海外在住が長いということもあって、少し離れた視点で日本を見つめているのだけど、安易な日本批判だけにとどまることなく、その一歩先のところまで議論が進んでいるのが興味深かった。
また、村上春樹というとつい最近の人だと僕は思ってしまうのだけど(そして実際そうなのかもしれないが)、よく考えたらこの人が日本で大々的に有名になったのは僕が生まれた前の話なわけで、そういう”過去の”社会情勢をリアルのものとして語っている春樹というのはなかなかに新鮮だった。なんだろう、楽屋裏を見てしまった気分?

 ルームメイトの話によると、河合隼雄にあったおかげで村上春樹の文章は変化してしまったそうだ。それを悲しむべきなのかどうなのかは僕にはよくわからないけど、確かに最近の作品はあまり読んでいないので(『アフターダーク』くらい)、秋も深まってきた頃に春樹に時間を費やすのも悪くはないなと思う。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

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