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対話255 リチャード・ドーキンス 『利己的な遺伝子』

2009.11.01.20:21



<お気に入り>
個人的読みやすさ:D (追加された後半が辛かった……)
読書時間:2時間


不妊の働きバチが一匹死ぬことは、その遺伝子にとってごく些細なことでしかない。それは、木の遺伝子にとって、秋に葉を一枚落とすことが、些細なことであるのとまったく同じことである。(p.263)


 ドーキンスの提唱している<利己的な遺伝子>という世界観は、まさに現代だからこそ生まれたものだ。それ自体がひとつの大きな世界観でありながら、科学的な背景を同時に持っている。

 以前から気になっていたドーキンスの『利己的な遺伝子』にやっと手を出すことになった僕だが、実際読んでみるとそのわかりやすさとわかりにくさに脳内の震えを憶える。具体的には、前半の内容はt理系ではない僕でもかなり容易に理解することが出来たが、後半の2章はかなり苦労したしあまり理解できているとはいいがたい。とはいえ、読めてよかったと思える本であることは疑いようもないと思う。

 この本を読んで痛切に僕が感じたのは、「現代において<世界観>をいかに確立していくか?」ということである。
 これは自分自身にとって、ひとつの大きなテーマになるということを僕はかなり確信している。この<世界観>というフレーズは藤沢烈さんにお会いしたときにいただいた言葉。宗教という括りはあれだし、思想というと少し広すぎる。世界観という言葉はその人の持つ世界を説明する上でかなり適切な言葉だと思う。

 ドーキンスの提唱している利己的な遺伝子は、それ自体がひとつの大きな世界観だ。いくら科学的な背景に基づいていようが僕はこれが絶対的な世界観ではないと思うし、世界中の人がこの考えに基づいて自らの宗教観などを持つ必要は特にないと思う。そんな場面はまったくもって想像出来ないしね。

 ただ、ドーキンスの説は科学的な背景に基づいて生まれている、という一点において非常に「強い」、そして「現代的な」世界観なのである。その人なりの世界観というのは必ずあって、そして一応それには制限がない。人が内側でどう思っていて、どのようなレンズで世界を見ているかなんていちいち制限できるものではないのは明らかなことだ。

 だけど科学がここまで発展した現在、これを無視して自らの世界観を確立していくことは社会的に危険な状態に陥る。宗教はあっていいと個人的には思うし、宗教を持つこと自体に大きなメリットがあることは統計的にも結果が出ている(たとえば幸福か否かを問うアンケートでは無神論者よりも宗教がある人間のほうが高くでるし、寿命もなんらかの宗教を持っている人のほうが平均すれば長い)。よく日本では宗教に属しているというだけでかなり白眼視されてしまうものだけど、あまりにも宗教に属するもの全てを批判するのはかなり病的であるとすら思う。

 尤も、日本人の場合そんなこと言いながら色々な宗教思想を雑多に取り入れていることが多いというのが実情だから、この場合必ずしも無神論者を指してるわけではなく、正確には日本全体に広がっている<実態のない緩やかな思想>の信者である、と言うこともできるかもしれないが。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

comment

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こんばんは

2009.11.02.03:41

こんにちは、書評ブロガーを探してたどり着きました。

勝手にリンクさせてもらっています。

僕のブログはhttp://pianoconcerto0110.blog114.fc2.com/です。

お勧め本の紹介や情報交換などできたら、と思ってコメントしました。

失礼しました。

2009.11.06.16:21

返信遅くなりました。

こんにちは。こちらもお気に入りに加えておきますねー。
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はらわたに秩序。

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