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対話268 市川 伸一 『考えることの科学―推論の認知心理学への招待』

2009.12.09.14:53




<お気に入り>
個人的読みやすさ:B
読書時間:1時間


 三囚人問題は数学的な回答を聞いて、それが論理的に正しいことは理解できても、直観的には納得しがたいという意味で、相当の難問の部類に属する。それは、事後確率の変化のしかたについて、人間のもつ根強い新年のためだろうと考えられる。このような場合に、「人間の判断なんて、あてにならないものさ」と、数学的な解に従うのも一つの行きかたではある。しかし、「なぜ、私たちの直感は数学的な解と一致しないのか」と、直感のメカニズムのほうを調べてみたくなるのが、心理屋の方向である。(p.107)


 この手の本に関しては異常に読みやすく、しかも面白いという稀有な本。

 この本を読むことで暴き出されるのは、私たちの直感が確率的に考えた場合といかに乖離している場合が多いかという事実である。
現実問題として、確率が2分の1であったなら表のあとに裏がすぐ来るということは正しくない。こんなの文字にしてしまえば当たり前のことでしかないのだけど、僕も含めて現実では表が3回出たら次は裏なのではないかと疑ってしまう。実際はそんなことは保障されてはいないのに。

 確率以外もこの本では扱われる。たとえばヘンペルの烏。あるいは演繹と帰納を使って考えるときに私達が無意識で使ってしまっているスキーマ。人間が問題を解くときは多分にヒューリスティック(非コンピュータ的)なものであり、それは多くの場合は正しいのだけど、少なくともいくつかの場合では間違いを孕んでしまうのだ。
 間違えることは仕方がないとして、私たちは一体どのようなときに誤りを犯してしまうのか、その傾向を知ることはけっしてマイナスにはならないのだと僕は思う

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

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