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対話283 榊原 洋一 『「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか』

2010.02.19.23:07




個人的読みやすさ:B
読書時間:30分


 さらに自明のこととして扱った一段目の論法についても、後でまた触れるが、小学校中学年までの子どもでは、音読をしても前頭葉の血流が増加しないことが分かっているのである。(p.119)


 副題が脳機能イメージングで何がわかったか、ということなのでどんな内容なのだろうと思い読み進めていたら、一般的に取り扱われる脳科学的なものと実際の脳科学の研究のギャップみたいな色が濃い内容だった。知識の整理という点では非常に読みやすく、いくつかおぼついていない自分の知識がこれを読むことでよりクリアになったと思う。

 特に僕が疑問だったのは、脳内の血流量の増加が結局のところ何を意味しているのか、ということと、脳機能イメージングでは何が今のところ主にわかるのかということだった。脳内の血流量の増加に関しては違う文献で読んだとおり(また僕の感覚の通り)、単純に血流量の増加=頭が良くなる、と一般的に信じられているようにはならず、筆者は熟達したピアニストではむしろ脳内の血流量の増加率は下がることを引き合いにだし、むしろ不器用な動作をしたときに血流量が上がるということを指摘している。つまるところ、血流量の増加は自分にとっての未知に出会ったときに発生するものであり、それこそが到達すべきポイントではないのだということであろう。

 これには同意するが、しかしそうすると一つ疑問が出てくる。今回の引用に出した「小学生中盤までは音読をしても脳内の血流量は増加しない」ということである。これは一体なんでであろうか?日常的に音読をしているから特に血流量が上がらないという解釈はちょっと弱いような気がするし、やはり根本的にこの時期までは認知プロセスに差があるのだろうか?音読をすると成人であればおおむね血流量が上がるという報告を見る限りその可能性は高そうではあるが、もう少し調べていきたいところ。

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

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