スポンサーサイト

--.--.--.--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

対話287 岩井 寛 『森田療法』

2010.02.21.00:00




個人的読みやすさ:A
読書時間:40分


 患者のなかには、しばしば、子どものように自由に振る舞うのが森田療法の「あるがまま」でしょう、などという人がいる。「あるがまま」の理念については後に触れるが、”したいようにする”のが「あるがまま」であるのではないのである。(p.25)


 森田療法の考えはユングと対立する、ということを以前誰かから聞いて以降ずっと森田療法に関する書物を読みたいなと思っていて、それから半年くらいたってやっと実現した。なかなか思ったことが現実になるのには時間がかかったりするのだなあと思う。

 結局読み終わってみてもユングの思想と対立するところがどこかイマイチわからなかったのだが(強いて言うなら西洋医学的な考えに対する対立概念があるのは感じたが、ユング個人の思想と特別対立しているかというと?)、とにかく驚くべきなのはこの本の読みやすさ。「あるがまま」などのような概念をうまく用いることで、人間はどのような状態で病み、それに対してどのような認知をもって接すれば良いのかが非常にわかりやすく記載されている。

 僕も東洋思想の影響を少なからず受けているので、病を病として正常とは完全に別個のもの、として切り離すには抵抗があるし、ましてやそれを否定するということは自分にとって良い影響を及ぼすとは思っていなかったので、森田療法に流れる思想はそれほど抵抗なく読み取ることが出来た。この本を読んだかぎりでは森田療法の主な対象は神経症のような印象を受けたけど、それを通じて思うのは、やはり特定の凝り固まった思想や思考が自分よりも上位にきてしまうと、そこに待ち受けているのはバラエティ豊かな狂気と悲劇なのだろうなと思う。そういう意味で、何かの考えに固執しようとする態度は非常に黒魔術的だ。

comment

Secret

twitter
プロフィール

×÷

Author:×÷
はらわたに秩序。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。