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対話303 マルコ イアコボーニ 『ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学』

2010.03.16.20:47




個人的読みやすさ:C
読書時間:1時間半


 結論。人間は大学教授のことを考えるだけで賢くなり、サッカーフーリガンのことを考えるだけで阿呆になる!この研究をアプ・ディクステルホイスはこう要約している。「関連研究によってもはや明らかとなっているように、模倣は私たちを変えることができる。私たちは模倣によって緩慢にもなれば迅速にもなり、賢くもなれば愚かにもなり、数学が得意にもなれば不得意にもなる。」 (p.245)


 ミラーニューロンに関しては他の書籍でちらほら読んでいたのだけど、もうちょっと深く勉強したいなと思い本書を手に取った次第。結果大当たりで、むしろこのミラーニューロンという存在だけで神経科学を勉強するのには充分な理由を秘めているくらいこれは面白いものだと思う。

 引用のものなんて、いかに人間が環境に影響されるかの一つの証左のように思えてならない。以前他の本で「数学の問題を解いたあとと感傷的なドラマを観たあとでは論理的思考能力に差がでる」ということがなんらかの実験で確かめられていたという記述があったと記憶しているのだけど、上記の内容もまさにそれの類似例だろう。生まれか育ちか論争は結局「生まれも育ちも影響あるよね」ということで落ち着いた気がするが、このミラーニューロンの存在を充分に活かすことが出来れば育ちの部分のウェイトをさらに大きくすることも可能になるかもしれない。また、ミラーニューロンという観点から学習の面で見直しが起こるということも考えられる。例えば僕は以前モデル思考という、イメージストリーミングの一つの応用テクニックをチョコチョコやっていたのだが、あれはまさにこのミラーニューロンを最大限に駆使していた作業に違いない。

 #僕はこの夏、このまま順調にいけばアメリカに1年間ぐらい留学することになるのだと思うけど、もっと神経科学のことについて具体的に学びたい、という思いをさらに強くさせてくれた本。よくをいえばこの本ではUCLAの研究ばかり出てくるので(筆者がUCLA所属のため)、UCLAにいければよかったなとも思うが、大学院以降もし機会があれば、ということになるのかなあ。いずれにせよ楽しみだ。

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