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対話326 私が死にたいと切望したとき

2010.04.17.08:16




浅野 弘毅, 岡崎 伸郎 『自殺と向き合う』


個人的読みやすさ:B
読書時間:30分


「死にたい」は「生きたい」だ。アンビヴァレンスなどはない。概念の場を誤った誤認だ。後者を聴くには前者を聴かねばならない。(p.143)



 対話というよりはインタビューに近い読書第4弾。
僕が関わっている団体の勉強会の都合で、1日で6冊を読んでパワポにまとめた日があった。その時のうちの一冊。

 僕がその時読んだ本の中では比較的カジュアルという印象を抱いた。正確にいえばカジュアルな文章も含んでいる、といったほうが正しいか。
 もう本を読んだときから悠久の年月が流れ(てはいないが)、そろそろこの本に書かれていた特有の内容も思い出せなくなってきたので、ここはひとつ僕が死にたいと思っていたときのことをエッセイ的な感じで書いてみようと思う。


 まずはじめに、現在の僕が「死にたい」なんて思うことはまずない。
今でもそう口にすることはあるけれど、そういうときの自分の言葉にはパンチはまったく聞いていなくて、所詮適当に言っているだけである。最近はむしろそういうときですら「死にたい」なんて口にしないようになっていて、我ながら「死にたい死にたい」病からは完全に抜けてしまったなあとすら思う。

 そもそも僕はかなりのオプティミストだ。これは昔からその傾向が変わっていなくて、ある意味何も考えていないというだけなんじゃないかとすら思えてくる。
オプティミストであることをたまにしんどいと思うときもあるけれども基本的にその立場は崩したいとも思わないし、今更崩せるものでもなくなってきた。
 友人もオプティミストの友人としゃべっているときのほうがなんだかんだ話が合うことが多いしね。
もっとも、オプティミストが集まって会話をするとすさまじい空中戦になることもしばしばなのだけど。

 だけれど、そんな僕にも「死にたい」という言葉を当人なりにはまじめに呟いていた時期があった。
それは明確に中学生の入学時期らへんだったことを覚えているので、単なる流行り病だったのかもしれない。
でもとにかく、あの時の自分にとっては非常にシリアスな出来事だったのだ。

 今の自分の立場から考えると、なぜそのような考えをとっていたのかまったく体感的には想像がつかない。
その原因推測などは別にいくらでも述べられるのだけど、僕がなぜあの頃死にたいと思っていたかなんて本当にどうでもいいことだし、別にそれは僕を体感レベルでゆすったりはしない。今さら。

 そういうとき、僕が考えるのは、あの時の自分という人格は確かに死にたがっていて、そして実際に死んでしまったのではないだろうか、ということだ。

 人間は、その人格レベルでは本当に良く死んでいるのではないかと思う。人格というと全体が一気に崩れるイメージを与えてしまいそうなのでもう少し正確にいうと、その死滅は細胞の死滅に良く似ているのではないだろうか?
 段階的にゆっくりゆっくりと死んでいき、数年後には別の細胞に入れ替わっている。
それは体感的にはあまりわからないことだけれど、しかし細胞レベルで見れば明確な違いなのだ。

 きっと僕が持っている人格の細胞も、少しずつ新陳代謝が働いて、あの頃とはとっかえひっかえ別人のようになってしまったのだろう。不要と判断された人格の細胞は徐々に消滅し、自分に都合がよいと思えた細胞に入れ替わっていく。

 人生というシステムの中でこれがこれから何回繰り返されていくのか、今の僕にはあまりピンと来ない。しかしとりあえず今思うことは、人格の細胞が消滅する際に、新しく生まれる人格の細胞は「そのとき最も自分に都合がよい」と思える細胞だということだ。
 きっと今の自分の強調されたオプティミストっぷりも、いろいろな思考プロセスを得て自分の中で重要と選択されたからこそ生みだされたものなのだろう。
 もしペシミズムが最適と判断されていたとしたら、多分僕の人格細胞はペシミズムが大部分を占めていたに違いない。
ペシミズムが自分にとって都合がよいということは往々にしてあるのだから。

 だからこそ、自分が何に都合のよさを感じているのか、その点をメタ認知するということは本当に大事なことになっていくのだと思う。
 人格の細胞はいずれ消滅するが、新たに生まれてくるその細胞には意思の力を持って方向付けをすることができる。
その仮説が合っているか僕にはわからないが、とりあえずそう思うことで自分を認識することの大切さをかみしめ、自分の成長に一定の方向付けを促していきたいなと強く思う。

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