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対話328 発散と収束の際の注意事項

2010.04.19.09:33




築山 節 『フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる』

個人的読みやすさ:B
読書時間:30分


 たとえば、いわゆる物書きの人が文章が書けなくなっている場合、お話をうかがってみると、生活があまりにも単純化されていることがあります。一つのお仕事に専念しようとするあまり、それ以外のことをする機会を極端になくし、ほとんど一日中パソコンや原稿用紙に向かっている。さまざまな脳機能をバランスよく使う機会をなくしてしまっているのです。(p.151)


 いざ、その物事に没入しようとして、そのほかのことを止めてしまうことがある。
受験勉強のような何かを記憶したりすることを至上命題にしている場合、これはそこまで悪い方法ではないかもしれない。
どこかに閉じこもるというのは自分に対して多かれ少なかれストレスをかけるが、そのストレスから逃れるために暗記能力は高まる可能性もあるし、なにより実質の勉強時間が増えるということは自信にもつながる。よくテレビとかでこもって勉強することの危険性みたいなのが喜劇的に説かれていたりするけど、その目的のためであればそこまで悪い選択肢ではないのだろう。

 ただ、たとえばその目的がもっとクリエイティブなものであったりした場合、どこかに閉じこもってそれだけを考える、ということはまったくもってお勧め出来るものではない。
アイディアを創出する際に最も大事なのは、言うまでもなく結び付きだ。そしてその結び付きは今までとは違うものであるのが好ましく、つまり今までに見えていなかった繋がりを発掘するのが優れたアイディアマンだということになる。

 アイディアという発散のプロセスにおいては、リラックス状態であるということやさまざまな分野に手を出しているということが何よりも重要視される。
どこかに閉じこもってそれだけに真剣に向き合う、というのは聞こえとしてはかっちょいいが、リラックスをするためには多くの場合逆効果だ。いろいろな場所に出かけたほうがリラックス出来ることは間違いなく、何かを創出する最初の段階から缶詰になって物事をこなそうとしていたのではまったくもって先が見えない。

 また、さまざまな分野に手を出しているということも、未知のつながり(=アイディア)を創出するためには非常に重要なことである。新しいアイディアというのは、たとえば自分の関心領域と生活習慣との結び付きなど、自分と密接に関係しているものの間に生まれることが多い。自分と触れている領域をいかに増やすか、いかに変えていくかというのがアイディアの創出に求められるのは間違いないことだと思う。

 ただ、ここまでは発散の話で、ある程度収束するモードに入ったら、缶詰になるのも悪いアイディアじゃないだろう。しかしその場合も空間のデザインなどには充分配慮する必要がある。自分のいる空間を言い訳に作業を止めてしまうのはきっと愚かなことだけど、空間のことをまったく考えないよりも、いかに自分にとって作業効率の良い空間をつくるか、ということを考えることは、缶詰にならざるをえなくなったときもきっと非常に重要なはずなのだから。

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