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対話338 対話と議論とおしゃべりに関する独り言

2010.07.09.15:48



個人的読みやすさ:B
読書時間:30分


 対話グループでは、どんなことに関しても決定を下したりはしない。この点が重要である。さもなければ、参加者が自由だと言えないだろう。人は何かを義務づけられていない、空白のスペースをもつ必要がある。または、いかなる結論も生まれず、何を言えとか言うなとか指示されないスペースを。それはオープンで自由な、空のスペースだ。(p.62-63)


* * * * * * * * * * *

 「対話」という概念に僕が遭遇したのはいつごろだろうか?あの時、僕は確実に「会話」という概念に遭難しかけていた。人と話すとき、それはディスカッションのような”有意義”なものであるか、さもなくばボケと突っ込みの世界のような”笑いをとれるもの”でなければならない――そういったような思い込みが、少なからずあったと思う。僕の会話のパターンにはその2種類しか用意されていなかったのだ。

 ”ダイアローグ”だとか”対話”だとか、そういった単語をちらほら聞き始めたのは去年からだと思う。それは愛すべき友人からだった。もともと、その友人はそのようなラベリングを吹聴する前に充分に”対話”好きであった。彼は人の意見を否定しない。それでいて別にどうでも良さそうに聞くのではなく、確かなアイコンタクトを持って傾聴する。元来「喋りたがり、相手の話をあまり聞かない」属性を保持していた僕にとって、そのような態度は非常に新鮮なものであった。何故聞くだけで良いのか?それに対して”改善”を加えなければならないのではないか?そのような強迫観念めいたものが僕の取っていたコミュニケーションには含まれていたのだと思う。

 去年から色々な人に出会い始めた僕は、しかしそのような態度では素晴らしい会話をすることは難しいなと感じていた。そこで、その友人の態度が――そしてその”対話”だとか”ダイアローグ”といった言葉が――頭にしみ込んできた。同時期に、ミームの死骸を待ちながらのHashさんにもお会いして、彼の「聴く」という姿勢に対しての考えも聞き、それは自分が持っていなかった会話スタイルだなとも思った。僕の会話スタイルは僕の小さい脳みそと同様、圧倒的に狭いものであるらしかった。

* * * * * * * * * * *

 その後、僕は「聴く」ということを、特に意識し始めて会話するようになる。自分の狭い価値観で相手の意見を判断するのではなく、どうしたらそれがさらに弾むのか、あるいは”相手から”躍進するようなパワーを引き出すのか?
 多分キャバ嬢とかはこういうのを自然と、あるいは理論的に身につけているのであろう。議論好きでなんでも文句行ってくるキャバ嬢とか、あんま人気なさそうだしね。

 ともかく、僕は「聴く」というスタイルを自分の中に早いうちに身につけるべきであった。その関係で、どういった態度が最も相手の話を聴くのに適しているのか?ということも読書を通じて学習していた。そのあとは色々な人に会い、会話の練習だ。その結果、僕がはたしてちゃんと「聴ける」人間になったかどうかはわからないけれども、しかし去年の今頃よりは多少なりとも成長していると信じたい。

 その経験を通じて何を得たか。それは「聴く」ということの大事さの実感であるとともに、”議論”ではない”対話”の重要性の実感である。おしゃべりではなく語り。議論ではなく語り。"Saying than Chatting, Syaing than discussing." そこのところの区別がいまいちついていなかった僕にとって、これは一つの会話スタイルの生誕であるといっても過言ではなかった。
 今年もこの夏、さまざまな人と出会う。その時、いかに上質の対話を繰り広げるか?
 本書によれば、対話とはつまるところ「意味の共有」に着眼が置かれている。さまざまな意味を自分の中に詰め込んでいきたい。人間とはどうしようもなく意味を求める動物であって、僕はその点に関して本当に貪欲になろうと決めたのだ。

comment

Secret

2010.07.10.09:03

お久しぶりです。ブログ名変えましたね。もしかして、あの政党を意識していますか?
それにしても、1冊1冊を熟読していなければこんな詳細なレビューは書けません!僕は質より量と割り切って速読して、レビューも2~3行で済ませてしまっていますが、見習えるものなら見習いたいです。すばらしい!

Re: タイトルなし

2010.07.11.00:53

どうも、お久しぶりです。この名前は1年生のころに書いてたブログの名前をそのまま引き継いだもので、別にあの政党を意識したわけではないです。言うならば僕が本家ですね!

いえいえ、結構レビューと見せかけて自分の考えていることを書いているだけのこともままありますので実際はそこまで大したことありませんよ。本を読んでアウトプットする際、レビューという形式で書くよりもそこから何が自分から引き出されるか?を中心に書くのは結構面白いのでおすすめです。

2010.07.11.08:02

すごい!本家だったんだ(笑)
「そこから何が自分から引き出されるか?を中心に書く」早速実践してみます。
特に右とか左が絡む本は炎上が怖くて感想を控えめにしてしまう自分……そんなお前のレビューに注目する奴なんていないよ、お前の自意識過剰だよ、と思いつつも変にビクビクしてしまいます。
前に麻生太郎の「とてつもない日本」をレビューしたら、見ず知らずの人の足跡がワーッと増えたんだよね。なんか怖かったのですぐにレビューを消しました(^^;
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