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対話360 ジェイソン フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー ハンソン 『小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則』

2011.08.20.18:57



読書時間:30分
個人的読みやすさ:A


 ビジネスを始める人たちの中に新しいタイプのグループがある。彼らは、利益をあげながらも自分たちを企業家とは考えていない。自分の好きな条件で好きなことをやっているだけで収入を得ている。
(p.24)


 個人的にかなり良い本だったと思う。というのも、僕は周りにいわゆる「企業家」になろうという人が多くて。その影響を大いに受けているのだけど、僕のやりたいことはどちらかというとアカデミズムに属することで、ではその中間領域をどうやって自分の人生に適合させるか?ということに常々問題意識(というほどでもないけど)を抱えていた。企業家も学者もどちらもある程度ワンマンシップが発揮されるという点では共通点があるなとは思っていたけど、社会的な認知も社会的な売り出し方もかなり違う。そう思っていた僕にとって、上記の引用は一つの解を与えてくれたように思う。

 要は企業家と考えるから大げさなのだ。企業家は企業さえ起こせば誰でもなれるものではあるが、しかしその言葉から他のイメージが常に付きまとう。自分で何かことをなしたいと思っていたとしても、その他の企業家という言葉が持つイメージに自分がそぐわない、合わないから自分の人生の可能性から除外する。

 多かれ少なかれ自分にもそういう現象が起きていたなということを感じていた僕にとって、企業するという(あるいは自分自身で職を生み出すという)ことについてもっと気軽な気持ちを持てたのはなかなか良かったことなのだろう。もちろん自分の持っているコンテンツ次第というのは前提だけれど、言葉のイメージだとかに自分の進路の幅を狭められていた、と感じさせる一冊。

 この「現実」とはひどく気の滅入る場所のように聞こえる。新しいアイディア、みなれぬアプローチ、変わったコンセプトが必ず敗北する場所だ。勝利するには、みんながやっているようにするしかない。たとえそれが欠陥だらけで非効率的にみえても。
(p.14)

 そのうえ完璧なタイミングは決して到来しない。いつも若すぎたり、年寄りすぎたり、忙しかったり、金がなかったり、その他いろいろだったりする。完璧なタイミングのことばかり考えていても、それは絶対にやってこない。
(p.33)

 ソフトウェア会社は普段、本を書くことなど考えない。バンドは普通、収録の過程を映像で撮ろうとは考えない
自動車会社は普通、炭を売ろうなどと考えない。おそらく、売れるかもしれない何かをあなたも作っているだろう。
(p.66)

あなたはひとりきりモードに入らなければならない。ひとりだけの長い一続きの時間にこそ生産性は最も高くなる。タスクを行き来して集中力を移していかなくともよければ、多くの仕事を終えることができるのだ。
(p.77)

 創造性は睡眠をとっていないと最初に失うものの一つである。
(p.89)

 小さな決断をするということは、大きな計画を立てたり、大きなアイディアを考えたりできないというのではない。大きなことを達成する最善の道は一度に一つの小さな決断をすることだと信じるということなのだ。大きくて遠いゴールと壮大な実行計画の問題は、モチベーションを殺してしまうということだ。それはあなたを失敗に導く。
(p.95)

 だとすると、かわりに何をしたらいいのだろうか?競合相手を打ち負かすには、なにごとも相手よりも「少なく」しかないのだ。簡単な問題を解決して、競合相手には危険で難しくて扱いにくい問題を残す。ひとつ上を行くかわりに、ひとつ下回るようにしてみよう。やりすぎるかわりに、やっていることが空いて以下となるようにしてみよう。
(p.104)

 あなたがいつも忘れているなら、それは重要ではないというサインだ。本当に重要なものは消えてしまったりしない。
(p.117)

こうした初期の無名の状態は、跡に顕微鏡の監視下にいるような状況に比べると楽なものだ。今こそ恥をかくことを心配せずにリスクをとれるときなのだ。
(p.120)

 顧客をつくるということは、彼らが興味を持ってくれるということであって、人々の注意を買うのではない。これは非常に大きな利点だ。
(p.122)

ワビサビについての本の著者、レナード・コーレンはこう言う。
「本質だけになるまで切り落とす。だが詩を取り除いてはいけない。余分なもののない、清潔な状態を保つが、不毛にしてはいけない」
「詩を残す」とはいい言い回しだ。簡潔にすぎると魂が抜け出てしまい、ロボットのようになってしまう。
(p.128)

ドラッグの売人は、抜け目のないビジネスマンだ。彼らは、自分の商品がすばらしいことを知っているので、先に少量を無料で提供する。あとで初期投資以上のものが(現金で)戻ってくるとわかっているのだ。
(p.132)

 文章力がある人はそれ以上のものを持っている。文章がはっきりしているということは、考え方がはっきりしているということである。文章家は、コミュニケーションのコツもわかっている。ものごとを他人に理解しやすいようにする。
(p.149)

 覚えておくべきことは、ポジティブな意見よりネガティブな意見の方がうるさく情熱的であることだ。
(p.161)

 即席でつくった文化は人工的だ。ミッション・ステートメント、宣言、ルールからなるビッグ・バンみたいなものだ。わざとらしくて、醜く、見せかけだけだ。即席の文化は絵の具のようなもので、本物の文化は緑青のようなものだ。
(p.163)

 人を子供扱いすれば、子供のような仕事しかしない。
(p.167)

ただ一人の間違いから規則を作らないことだ。規則とは何度でもあり得る状況を想定して作るものだ。
(p.170)

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