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対話361 舞城王太郎 『獣の樹』

2011.08.20.20:04



読書時間:2時間
個人的読みやすさ:C


 間違いは相手を白けさせる。
 言葉としてはきついが、これは真実だ。そして正しさは僕を興奮させる。信じさせる。信じられるということが興奮を呼ぶんだ。
 僕は楡が好きだ。
(p.431)


 正しさ、正義の定義とは何か?というのが一時期話題になったと思うが、この引用にある回答は僕を納得させる。信じさせる力。それはArts&ScienceでいうところのArtsのほうの力だなと思う。どのくらい信じるに足りうるものなのか?という作品作りというか、物語作りというか。

 自分を信じさせる力は他人を信じさせる力にも結局は通じるわけで、正しさというのはそういう観点から考えていくとスムーズにいくと思った次第。

 僕は思う。
 こういう持ち前のサーヴィス精神が人間を悪に引きずり込んだりするのだ。
(p.48)

 喜びは鳥になる。悲しみは石になる。悪は木になる。アイウィルテルユーヴェリーバァァァァッドシングアンダーザブランチィズオブマイン。おいで、ナルオトヒコ。
(p.130)

「人は猿よりも蝋燭に近いんやで」
 楡の心の一部は死んでいるんだ、と僕は思う。死んだのに腐らず、この『シロウ』のようにただ固まって、苦痛も何ももたらずにそこにある。
(p.177)

相変わらず楡は間違えているとはっきり思うのに、僕も楡も家族がいなくて仮の《家族》を持っていて、仮だからこそそれに重きを置きすぎているに違いない、だからって大きな間違いを犯させるわけにはいかない、とは思うんだけど、楡が大事にしてるんだから仕方ないとも思う。
(p.185)

 恐怖は何らかの執着を生むのだろうか?
 僕はまだあまり恐い思いをしたことがないので判らない。
(p.214)

……子どもばかりのボアダムズは新陳代謝が激しいのだ。ひょっとしたら『蠅の王』みたいなサヴァイヴァルになっているのかもしれない。
(p.391)

 こいつらは駄目だ。
 恥に衝き動かされてる人間はろくなことをしないもんだ。こいつらには楡を預けられない。
(p.402)

 右回りと左回りで物語が違うのだ。
(p.436)

 世界をちゃんと理解しようと思ったらまず疑わなあかんのやし、疑わな考えられんし、考えられんと信じられんやろ?まずは疑うことから始まるんや。だからほやで、疑うことが義務にも誓いもんでねえ?ちゃんと生きるためにさ。
(p.519)

 人間も結局自分の性に従って生きてるだけだ。自分に正直に、自分を偽りつつ、複雑で、難解で、でもそれを踏まえれば大まかには単純で、判りやすい性を。
(p.523)



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