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対話365 城 繁幸 『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 』

2011.08.22.22:00



読書時間:30分
個人的読みやすさ:A

「もう一つ、強く感じるのが、職場以外でのネットワークの弱さです。結婚も友人も、企業内で完結する人がとても多い。仕事以外での他人とのつながりが、特に30代以降の男性労働者には非常に希薄な気がします」
(p.154)


 ”輝かしい”ゆとり世代である自分たちの世代の特徴を一つ挙げるのだとしたら「繋がりたいという欲求」だろうか。「出会い系」という言葉を使うと急激に安っぽくなる、というかセクシャルな響きを持つようになってしまうが、しかしさまざまな人と会うことから生まれる威力(と限界)をよく知っている人が多いのがこの世代の一つの特徴といってもいいと思う。この世代、といっても僕の知っているのは都内ないしその周辺の社会人とか大学生とかの範囲内なのでそのほかの地域・属性についてはカヴァーしていないが、この辺で流行っているということは、システム的に発生しえないという場合を除いて徐々に他のところにも波及していくだろう。

 そういう社会になるにつれて求められていく力もどんどん変容していく。
具体的には
1)知らない人と2時間くらいカフェかどっかで話すこと(聞くことが)が出来る力およびコンテンツ
2)面白そうなコミュニティを探し当てる嗅覚
3)そのコミュニティが宗教くさかったりしたときの対処の仕方
4)表面上ではないコミュニケーションが出来る人と表面上のコミュニケーションにとどめるべき人とを区別する能力
5)この「出会い」の構図をメタ視されて嘲られたときの精神的防御呪文の張り方

といったところか?書き出してみると世代うんぬんとかじゃなくて普通に根本的な能力のような気もしてきたが、しかしこういった能力がさらに重要になって来るのではなかろうか。

では、次に求められる”平成的価値観”とは何だろう。それは一言でいえば多様性だ。
(p.11)

「働くことはいいことだ」は正しいのだが、「楽しい仕事なんてないんだ」「若いうちは苦労しろ」とくると、これは一種の洗脳に近い。
(p.13)

「もし明日解雇されたとしても、私には来週から別の投資ファンドで働ける自信がありますから。キャリアというのは、本来そういうものだと思いますよ」
(p.30)

 女性の活躍度は、その会社の社風の新しさを推し量るパラメーターだ。
(p.59)

 それなら、そういうポストについている50歳前後の人間が留学しろという話になる。が、そんな危篤な会社は過分にして知らない。
(p.82)

 一度、こんなことがあった。キャンプでのことだ。練習ゲームの合間に、彼に近づいてきた一人の選手から、コーチの支持を伝えられた。
「おい、おまえ。俺と交代だってよ」
 指示通り、フィールドを外れてヘルメットを脱いだ時本氏を、監督が注意した。
「なんで勝手に外れるんだ!?指示なんて出してないぞ!」
 要するに、騙されたのだ。だが、時本氏が驚いたのは、プレーするために平気でうそをつくチームメイトの執念だけではない。
「監督も誰も、そいつを引っ張り出そうとせえへん。それどころか、プレーしているのを見て『あいつ、なかなかいいな』なんて言い出すくらい。要するに、騙そうが何しようが、結果が良ければそれで良しなんですわ。ああ、これがホンマの実力主義かって」
(p.92)

「私の座右の銘は”公私混同”。仕事にせよ余暇にせよ、人生として楽しまないと、良い仕事なんてできませんからね」
(p.103)

「本来、仏教は社会と一体になって歩んできたものなんです。村のサロンであり公共スペースであり、学校でもあった。それがいつの間にか、小さくまとまってしまって……こんなにすばらしいコンテンツに溢れているのに、それが社会にまで届いていない。これは仏教にとってはもちろん、社会にとってもとても不幸なことだと思います」
(p.108)

 まずは企業が「若くていきのいい男の子」という価値観を捨て、多様な人材を受け入れること。移民に関する議論は、それからでも遅くないはずだ。それが出来ないという会社は、たとえ何兆円利益を上げようが、けして誇るべき優良企業などではないのだ。
(p.149)

 最近でこそ、私大の一部に”単位付き”のインターン制度が広がりつつありが、立命館がそれを開始したのは1992年。昭和が終わってまだ間もない頃に、既に次の方向性を打ち出していたことになる。
(p.167)

 ざっと見渡してみるに、現在の学生の意識はそこまでは追いついていない。本書に登場するアウトサイダーのように、20歳の頃から自分の進路を定め、それに向けた教育的投資を行うものもいるにはいるが、やはりまだまだ少数派だ。そういう意味では、大学の果たす役割はきわめて重大になる。従来のように「勉学にせよ就職にせよ、学生の自主性を尊重する」というスタイルはもう通用しない。
(p.172)

「最近の若者は……という人たちは、その程度の学生にしか相手にされていない、という言い方もできるでしょう」
(p.179-180)

 アウトサイダーたちと接していて、ふと浮かんだ疑問がある。自発的に正社員として働くことを拒否するニートやフリーターと呼ばれる人たち。そして、人生の大半を職場で過ごす一般的な日本人サラリーマン。しかし世界的に見れば、はたしてどちらがイレギュラーな存在なのか、ということだ。ニートという生き方は、ある意味、人間性に対してはもっとも良心的な存在なのかもしれない。
(p.191)

 はたして何時から、そして誰から、メディアは価値を決める権限を与えられたのか。少なくとも僕自身は与えた覚えはない。百歩譲って国民全員のコンセンサスのようなものが存在しているとしても、彼らは本当はそれに相応しい存在なのだろうか?
(p.198)

「アメリカの貴社なんかはある程度人材が流動化しているから、共通の物差しとしてジャーナリズムに忠誠心を抱いている。でも日本の大手メディアは全然違う。あえて言うなら就社意識。それを物差しに考え、動いている。そういう意味では、日本のメディアは世界一レベルが低い」
(p.200)

 さらに言えば、社民党は2003年の選挙で大敗した後、「交付金も仕事も減ったから」という”どこの経営者でも言いそうな理由”で、党職員の4割ほどをリストラした輝かしい前科がある。まさにIBM並み、経団連会長もびっくりの荒業だ。社会全体に対しては明確に否定したアプローチでもって、自分のところの効率化だけはちゃっかり推進しているわけだ。
(p.215)

「改革なんて馬鹿なことをしようとしたから、あんな可哀想な人たちが生まれたのです」
 それは断じて違う。改革をためらったがために、彼らは路上で死ぬことになったのだ。
(p.217)

おぼえておくといい。「改革反対!」「規制緩和阻止!」という論説を書いている人間は、40代にして2000万ものサラリーを、規制によって保証された特権階級であるということを。
(p.228)



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巧妙に女性心理を操る口外厳禁の女性攻略法!

2011.10.20.06:33

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