スポンサーサイト

--.--.--.--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

対話373 田嶌 誠一 『イメージ体験の心理学』

2011.09.17.19:40




読書時間:1時間半
個人的読みやすさ:B


 特徴的なことは、いわゆる「解釈」はほとんど与えないということである。イメージ中の体験それ自体を、もっとも主要な治癒原因と考えるのである。
(p.50)


 人間の持つ「イメージする能力」および「イメージする技法」について、今まで読んだ本の中で最も平易かつ体系的にまとまった本。僕は以前からイメージストリーミングという能力開発法とイメージ療法の同一性について指摘してきたが、なんてことはない、この本が創刊されたその年にすでにそれは指摘されていたことだった。

 この本は非常にバランスがよい。
イメージする技法にはどのような種類があるのかがきちんとまとまっているし、基本はイメージを心理療法として使う場面を紹介しながらも、後半ではこれが「健常」者相手にも使え、恐らく能力開発に使えうるということも示唆している。しかもイメージ関係の本にありがちな右脳信仰みたいなところにも警鐘を鳴らしており、誰かにイメージを扱うということについての大体の概要が書いてある本を勧めるときはこの本がよいだろう。正直、この本の著者である田嶌先生のいる九州大学への院進学を考え始めるほどである。

 もともとイメージに関しては僕はイメージストリーミングと名付けられた能力開発法から入り、割とそれに馴染んでいるということもあってそれなりの知識やら洞察やらはあるはずだったのだが、特に上記の引用で示したような「イメージは解釈するまでもなく、それを顕すだけで意味があり効果がある」との指摘は非常に腑に落ち印象的である。

 古典的な、いや恐らくは現代でもなされているであろう「相手に夢の内容などのイメージを記述させ、それを分析者が解釈する」といった方法は、患者が物語をつくるのを助けるという意味で有用性はあると思いつつも、それがあらぬ方向へ行ってしまう時も必ずあるはずだと僕は思う。「自分の納得出来る物語」を生成することが心理治療においては重要になってくるが、あまりにも恣意的で外し過ぎた解釈は逆に害になり得るだろう。

 しかし、ただ単にイメージを記述するだけで効果が出るというのであれば、もはや治療者に求められることはその分析ではなく、イメージを表現させるのを手助けする観察者としての立場である。これは様々な点で非常に優れている。何よりも患者は治療者に依存する必要性が相対的に落ちるというのがポイントだ。

 また、能力開発を目的にするにしろ、その心理状態が大きくパフォーマンスに影響を及ぼすのは間違いなく、そういう意味で応用的なイメージテクニックを用いずとも、基本的なイメージストリーミング(目をつぶって現れたイメージを描写する)で全体のパフォーマンスが上がるのにも説明がつく。心理療法的効果以外にも能力向上に寄与している要素は他にもいくつかあるだろうが、僕はこの点を今一明文化出来ていなかったのでこれは一つの発見であった。

 有名なのは、イギリスの心理学者リチャードソンの分類である。彼はイメージを記憶心像(記憶イメージ)、想像心像(想像イメージ)、残像、直感像に分類している。
(p.19)

 イメージは時にもっと劇的な変化を引き起こすこともある。かつて、私たちに心身相関という現象をあざやかに示してくれたのは、催眠や暗示の領域の研究である。とりわけ有名なのは、九州大学心理内科で池見酉次郎らが1963年に行なった実験である。
(p.34)

 しかし、だからといって私たちは単純な右脳信仰に陥らないように気をつけなければいけない。おそらく、重要なのは両者の共同関係と統合であり、イメージを体験することが担っているのは体験の全体性の回復であると考えられるからである。
(p.38)

 以上のようなイメージ内容の展開を見れば、結局、彼が対人恐怖を克服するためには、「父殺し」「母殺し」という精神内界のドラマを経る必要があったということになる。
(p.56)

 イメージの心理療法的利用のスペクトラム (Singer, J, L,. 1974より引用)
(p.65)

 彼の方法は、患者に水晶球を凝視してもらうというもので、非常に容易にイメージが水晶球の中に現われ、視野いっぱいになる人もいるという。
(p.67)

 しかし、ユングはこの方法が分析の手段としては、無意識の「ガス抜き」をして成熟を早めるという点で、夢分析よりも優れていると考えてはいたが、夢分析ほどには使わなかった。というのは、そういう優れた点がある反面、イメージの中にすさまじいものが出現し、無意識の力に圧倒される危険性があると考えたのである。
(p.73)

 つまり、重要なのは、イメージの底にある、イメージがそこから生じる母体となっている基本的な過程であり、それと自分自身との関わり方である。換言すれば、その基本的過程とイメージとの間の風通しがよくなること、そうなるような関わり方を本人自身ができるようになることが重要なのである。
(p.115-116)

 つまり、夢と昼間のイメージとは相互に影響を与え合っているという面がある。
(p.120)

 これに対して、戦術のような見解では、夢の中では昼間の経験を消化して、イメージ界の新たなまとまりを形成しようとしているのであるから、夢の中に昼間の経験のイメージがたくさん登場することは必然であり、しかもそのことに本質的重要性があるということになる。
(p.134)

 先に、壺の中ではフリー・イメージにくらべより深いものが出現しやすいと述べたが、これは興味深い重要な現象と思われるので、もう少し考えて見よう。この現象は、壺というイメージが持つ(例えば「母性的なもの」といった)象徴的な意味に触発されたという面もあろうが、それだけでは説明しがたいものであり、他にもいくつかの要因が作用しているものと考えられる。
 その一つとして、壺がいわばイメージにおける「枠」になっている、とでもいいうる面がある。
(p.157)

 例えば、精神科医の神田橋條治は、精神分析病者に「拒否能力」が乏しいことを指摘している。つまり、精神分析病者は自分のこころに(治療者を含めて)他者が踏みこんでもうまく拒否できず、その結果、混乱してしまうというものである。
(p.161)

 ひとつには、○○症などと診断された病気の人だけではなく、とくに病気とはいえない「健康」者にも、精神健康を高めるためにも役立つ。
(p.174)

 そして、イメージはからだの声を聞けるようになるための媒介として活用するのがよい。
(p.185)

 ここで興味深いのは、黒岩選手を育てた前島孝のイメージ・トレーニング法では、成功イメージを浮かべようとしても浮かばないで、逆に失敗するイメージが浮かぶ場合、それを無理に成功イメージにすり替えるのではなくて、その場面を受け入れるようにするのがよいとしていることである。
(p.194)

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

たった1時間で美女を虜にする誘導催眠

2011.10.30.21:19

あなたの思う美女を簡単にセックスに誘導してしまう催眠術を完全公開!あなたのそのエッチな妄想を現実にするための簡単な催眠術の方法です。ただし、かなり危険な催眠術ですので手に入れれる方を厳選しています。

comment

Secret

twitter
プロフィール

×÷

Author:×÷
はらわたに秩序。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。